コラムColumn

犬の嗅覚は人間の100万倍以上! あなたの家の犬は我慢していない?

2022.08.22エッセイ

「犬って本当に鼻が良いんでしょうか?」
いまでこそ家電ライターをしている筆者ですが、ライターになる以前は6年間ドッグカフェを経営していました。毎日たくさんの犬が来店してくれるのですが、たまに飼い主さんが口にするのが上記のセリフ。


筆者がかつて都内で経営していたドッグカフェ


*

麻薬犬や警察犬がいることでわかるように、犬の嗅覚はとにかく鋭敏で「人間の100万倍以上の嗅覚」などとも解説されます。一方、嗅覚が優れているのにもかかわらず、われわれ人間が臭いと感じるニオイを喜ぶことも多いです。たとえば、人間の鼻でも「臭い」と感じる使用済み靴下に、喜んで飛びつく犬は数多くいます。「人間でさえ臭いと感じるニオイなのに、このニオイを100万倍も強く感じて鼻がおかしくならないの?」と心配になる飼い主もいるのではないでしょうか?

この100万倍という数字、じつは犬がニオイを100万倍強く感じているわけではないので安心してください。

人間がギリギリ感じとれるニオイの強さを1だとすると、犬はその100万分の1まで薄まったニオイでも嗅ぎ取れる、という意味で「100万倍」なのです。また、すべてのニオイに対して100万倍嗅覚が効くわけではなく、ニオイによって反応する強さは変わります。たとえば、人間の足の裏のニオイの元である吉草酸に対しては100万倍以上といわれていますが、汗の悪臭である酸臭に関しては、なんと最大1億倍などともいわれます。

できるだけ避けてあげたい、犬が嫌がるニオイの種類は?

これだけ鋭敏な嗅覚をもっていると、気になるのが犬の住環境ではないでしょうか。われわれ人間が心地よいと感じていても、犬は不快なニオイに悩まされている……という可能性があります。ちなみに、犬が嫌がるといわれている代表的なニオイは

・お酢やスパイスなどの刺激臭
・タバコのニオイ
・アルコールのニオイ
・柑橘系のニオイ
・整髪剤や香水、柔軟剤、除光液などの人工的なニオイ

など。苦手なニオイは犬にとってストレスになるので、可能な限り避けてあげたいですね。「ニオイくらいで大げさな」と思うかもしれませんが、人間でも他人の口臭や苦手な柔軟剤のニオイなどが原因で体調を崩す“スメルハラスメント”が問題になっています。人間よりも鋭敏な嗅覚をもつ犬にとっても、住環境のニオイ問題は健康被害に発展する可能性があるのです。

実際に、筆者の店の常連客に定期的にお腹がゆるくなる犬がいたのですが、飼い主が禁煙をしたらピタッと症状が出なくなりました。かかりつけの獣医からは「タバコにアレルギーがあったか、あるいはタバコのニオイがストレスだったのかもしれませんね」と言われたそうです。その飼い主は毎回庭でタバコを楽しんでいたのですが、犬の鋭敏な鼻では服に付いたかすかなニオイもストレスに感じたのかもしれません。

また、犬によってニオイの好みは異なります。たとえば、我が家の犬はとくに高濃度アルコールに反応しやすいようで、犬がいる部屋で消毒用アルコールを使用するとクシャミを連発することがあります。また、特定のヘアスプレーを使うと毎回鼻を「フン」と鳴らすので「この製品のニオイは嫌いなんだな」とわかりました。逆に、一般的に犬が嫌がるという柑橘系のニオイには特に反応せず、子犬のころはミカンの皮をくわえて遊んでいたこともありました。犬に心地よい住環境を確保するためにも、自分の犬がどんなニオイを嫌がるかチェックしておきたいところです。

人間には分からないニオイまで感じ取るから……空気清浄機は犬への優しさ 

犬のストレス軽減のために、犬が嫌うニオイはできるだけ避けたいことはわかりました。ですが、犬は人間が感じ取れないかすかなニオイにも反応するため、人間にとっては「ニオイのしない空間」でも、犬にとっては「臭い部屋」に感じる可能性があります。そこで、うまく取り入れたいのが空気清浄機です。

ウイルスや菌レベルの微粒子まで除去できるHEPAフィルターを搭載した空気清浄機なら、空気中のニオイの元となる物質を素早く除去してくれます。さらに、ニオイの除去を重視するなら、カーボンフィルターや活性炭フィルターなどニオイに特化したフィルターを搭載したモデルを選択したいところです。

ブルーエアの場合、HEPAフィルターを進化させた「HEPASilentテクノロジー*」に加え、ニオイ対策としてカーボンフィルターを搭載したモデルがあります。カーボンフィルターはタバコや生ゴミなどの生活臭を素早く低減できるほか、VOC(揮発性有機化合物)の除去にも力を発揮。VOCはヘアスプレーや油性ペン、灯油などの揮発性の刺激臭を出すものなので、まさに犬が嫌がるニオイの対策に最適です。ちなみに、Blueair Protectの一部シリーズは、室内のVOC量を表示可能です。室内のVOCレベルが上がったら「人間にはわからないけれど、いま犬は刺激臭を感じているかも」と予測して、犬を別の部屋に移動させるなどの対処ができます。

犬は我々を癒やしてくれる大切な家族の一員ですが、残念ながら自分の不調やストレスを口にすることはできません。大切な家族が苦しまないためにも、可能なかぎり快適な住環境を整えてあげたいですね。

Text by 倉本春
ブルーエア空気清浄機


*:0.1μmまでの空気中の有害物質を、本体内部のイオナイザーでマイナス帯電させ、あらかじめプラス帯電を施してある多層構造のフィルターに静電気の力で強力に吸着し99.97%除去するブルーエアの基幹技術。

家電ライター
倉本 春

白物家電やIoT家電、ガジェットなどのレビューをはじめとした最新情報を執筆し、雑誌、WEBなどで活躍。元ドッグカフェオーナー兼シェフという経歴から調理家電の使いこなしや犬用ガジェットなどの記事も多数執筆。AI搭載家電などの最新技術をわかりやすく解説する記事にも定評がある。