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2025年の秋は花粉の飛散量が多い予測!「早めの室内花粉対策」がマストです

日本気象協会によると2025年の秋、全国的に花粉の飛散量が平年より多くなる見通しです。特に西日本を中心に平年より多くなると予測されており、関東や東海でも例年以上に注意が必要とされています。その背景には、昨年の記録的な猛暑があります。強い日差しと高温が花粉を生み出す「花芽の形成」を促進し、今季はブタクサやヨモギといった秋花粉の総飛散量が増加すると見られているのです。
北海道や東北でも、昨年ほどではないものの、平年と比べてやや多い予測です。つまり、全国的にこれまで以上に“秋の花粉対策”が重要になるシーズンだと言えるでしょう。
秋花粉は粒子が小さいからこそ、油断禁物
秋に飛散するブタクサやヨモギの花粉は、粒子が非常に小さく、室内にも入り込みやすいのが特徴です。しかも、夏の終わりから飛び始めるため、まだ秋を実感する前からくしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状が始まるケースも少なくありません。さらに、スギ花粉では届かない気管支まで入り込み、咳が出たり、喘息が悪化したりする恐れがあります。
ブタクサ花粉の粒径:約15〜25μm、スギ花粉の粒径:約30〜40μm
特に赤ちゃんや小さなお子さんは、気道や皮膚のバリア機能が未発達なため、空気中の刺激に敏感に反応しやすくなります。花粉が引き金となり、鼻水、咳、目のかゆみ、肌トラブルが長引くことも。また、繰り返し刺激を受けることで、将来的なアレルギー性鼻炎や喘息、アトピー性皮膚炎につながる可能性も指摘されています。
また、愛犬家の方に知っておいてほしいことですが、家族の一員である犬がブタクサによって、アレルギー反応を起こすことがあるそうです。道路沿い、空地、河川敷や公園などに生えていることが多いので、いつもの散歩のルートなどに生えてないか、そのまま家に花粉が一緒に持ち込まれないかなど注意が必要です。
今すぐできる! 秋花粉に備える3つの室内対策
ここでは本格的な飛散が始まる“前”に、室内環境を整えることが大切!ということでその対策について説明します。
① 空気清浄機は“早め”に稼働スタート
粒子が小さい秋花粉が室内に入り込む前から空気清浄機を稼働させることで、部屋に花粉が滞留することを未然に防げます。早期稼働には、こんなメリットがあります。
- 空気中に侵入した微細な花粉をスピーディーに除去
- 部屋の空気を循環させて、花粉が床や家具に溜まるのを防止
- 花粉だけでなく、ほこり・PM2.5・カビなど他のアレルゲン対策にも有効
とくにこどもが長く過ごすリビングやこども部屋、寝室などには、花粉の飛散開始前から空気清浄機を設置・稼働しておくのが効果的です。
② カーテンや衣類、布製品に花粉を溜めない工夫を
秋花粉は粒子が小さく軽いため、空気中に長く漂いやすく、衣類やカーテンなどの布製品と接触する機会が多くなります。さらに、繊維や花粉自体が静電気を帯びやすいため、帯電した布地に磁石のように引き寄せられて付着しやすくなるのも特徴です。こうして付着した花粉は、人の動きや気流で再び空気中に舞い上がりやすく、室内での“再飛散”の原因にもなるため注意が必要です
- 外出時に着ていた衣類は玄関先で花粉を払い落とす
- カーテンや布ソファは定期的に洗濯・掃除機がけを
- 花粉対策カーテンや、付着しにくいプレーン素材への切り替えもおすすめ
- こどものぬいぐるみやブランケットも、こまめにケアしましょう
③ 換気は「時間帯」と「方法」を見直して
室内の空気を入れ替えることも重要ですが、花粉が舞う時間帯の換気には注意が必要です。
- 早朝や夜間など花粉が少ない時間帯に短時間だけ窓を開ける
- 換気口や網戸には花粉フィルターの設置を
- 花粉が気になる日は、空気清浄機のサーキュレーション機能を活用し、窓を開けずに空気を巡らせるのもおすすめ
秋は乾燥もしやすいため、空気の清浄と同時に適度な湿度を保つことも、こどもにとって快適な室内環境につながります。
新しい空気清浄機で、見えない花粉も先回りケア
この秋に向けて、ブルーエアから登場した新モデル「Blue Signature™ SP4i」は、そんな“目に見えない空気の問題”に先回りで対応してくれる一台。
独自のHEPASilent®テクノロジーや新技術「OdorFence™ テクノロジー」で脱臭効果が高まるほか、全方向へきれいな空気を供給する「Surround Boost システム」で、本体を中心に360°の広角気流を生み出します。全方位に空気が放出されるので、気流の狭い一般的な空気清浄機と比較し、部屋全体に広がった秋花粉もムラなく清浄します。
秋の花粉は「気づかないうちに影響を受けていた」という声も少なくありません。だからこそ、対策は“先手”が肝心。空気の質を、少しだけ意識して変えてみる。そのひと工夫が家族みんなの鼻や喉、肌を守る一歩になります。
Text by 滝田勝紀
ブルーエア空気清浄機
*1:【試験機関】(株)エフシージー総合研究所【試験方法】JEM1467:2015「家庭用空気清浄機(附属書B 脱臭性能試験)」に基づき Blue Signature⌖ SP4i とBlue Max 3450i をそれぞれ最高スピードで測定。【試験結果】Blue Signature⌖TM SP4i とBlue Max 3450iの30分後のニオイ除去率とアセトアルデヒドの除去率との比較結果(30分後のニオイ除去率Blue Signature⌖ SP4iが99.999%以上に対し、 Blue Max 3450iは60.4%。生活臭は飲食後のアルコール、生ごみ、トイレなどの原因となるアセトアルデヒドを想定。アセトアルデヒドの30分後のBlue Signature⌖ SP4iの除去率99.999%以上に対しBlue Max 3450iは33.3%。)*密閉した試験空間での効果であり、実使用空間での実証結果ではありません。すべてのニオイを除去できるものではありません。周囲環境(湿度・温度)、運転時間、フィルターの使用期間、劣化状況により異なります。
*2:イメージ図です。層によっては粒状素材が充填されているものがあります。
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All Aboutの家電ガイド。楽天のショッピングSNS「ROOM」の家電公式インフルエンサーを務め、フォロワー数は約56万人(2023年5月現在)以上を抱える。ベルリンで毎年開催される世界最大の家電見本市「IFA」ほか、海外取材の経験も豊富。MZ世代へライフスタイル提案するBeyond magazineのプロデューサーを務める。
Beyond magazine:https://www.beyondmag.jp/
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