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エアウェルネスブランドが作った加湿器はここが違う!ブルーエア「DreamWell™ Humidifier H38i」を使ってわかったその実力

北欧・スウェーデン発の空気清浄機メーカー「Blueair(ブルーエア)」をご存じでしょうか。同社は「空気の質」にこだわるエアウェルネスブランドで、その高い性能と洗練されたデザインから、日本はもちろん世界中の空気環境を重視するユーザーから支持を集めてきました。
そんなブルーエアがこの秋、新たに発表したのが加湿器「DreamWell™ Humidifier H38i(以下DreamWell)」です。同社製品には、これまで空気清浄機加湿器はありましたが、純粋な単機能加湿器は同社初となります。ブルーエアならではの空気清浄技術と北欧デザインをDreamWellにどう融合させたのか、気になる実機を発売前に確かめてみました。

ブルーエア「DreamWell™ Humidifier H38i」
●加湿方式/360°(気化式)
●加湿適用床面積(目安)/プレハブ洋室 ~11畳(18㎡)/木造和室 ~7畳(11㎡)
●本体サイズ/直径 約24.5/高さ約33cm
●本体重量/約2.8kg
●水タンク容量/約3.8 リットル
●フィルター交換目安/9~12カ月
コンパクトでも広範囲をカバーする実力派加湿器
DreamWellは、ブルーエアらしいミニマルなデザインと使いやすさを両立した加湿器です。リビングでも使えるパワフルさがありながら、本体サイズは直径約24x高さ33cmと比較的コンパクト。しっかり加湿力はありながらも「目標湿度」を30~50%の範囲で選択できるので、加湿のしすぎでカビなどの心配をする必要もありません(オートモード運転時)。
本体上部には、ドットで構成されたレトロ調のディスプレイパネル。運転時は、ここに室内の現在湿度が表示されます
ところで、加湿器には大きく3つの加湿方式がありますが、本製品は「気化式」を採用。本体下部にある水タンクから吸い上げた水でフィルターを塗らし、このフィルターに風を当てることで空気を加湿するという仕組みです。
加湿器には気化式のほかに、超音波で水を細かくしてミストを発生させる「超音波式」、水を沸騰させて蒸気を発生させる「スチーム式」があります。超音波式は水分中のミネラルもミストに含まれるため、パソコンなど精密機器近くでの利用は厳禁。一方、スチーム式は水を沸騰させるための消費電力が高いため、電気代が高くなるデメリットがあります。
DreamWellは気化式なのでデスクワークのパソコン近くにも設置でき、さらに定格消費電力は約3.3W – 12.0Wなので、24時間つけっぱなしにしても1.5円 – 9円もかからない計算です(注:1kWh単価31円で計算した場合)。
気化式で安心して利用できるため、我が家では筆者が一番長く滞在する仕事部屋でおもに利用しています
上から注いでも給水できる2WAY給水方式
加湿器の使い勝手に関わるのが「給水のしやすさ」。
DreamWellはタンクを取り外して給水できるのはもちろん、本体上部から直接水を注ぎ入れられる2WAY仕様になっています。タンク容量は約3.8Lと十分。頻繁に水を足す必要がないのも、毎日使ううえでありがたいポイントでした。
直接給水するときの開口部。水を注ぐエリアが広く水が跳ねたりこぼれたりしにくい設計です
本体を分離し、フィルタユニットを外せば水タンクに直接給水もできます。水タンク部にはハンドルもついており、持ち運びしやすい仕様です
気化式最大のデメリット「メンテナンスのしにくさ」を軽減
先ほど紹介したように、DreamWellは「気化式」を採用しています。超音波式やスチーム式に比べて安全で省エネな一方、気化式にも弱点があります。それがお手入れのしにくさです。
気化式は、水をフィルターに染みこませて蒸発させる仕組みのため、複雑な形状のフィルターが常に濡れた状態。このため、フィルターを定期的に洗わないとカビやヌメリが発生しやすくなっています。しかも、多くの気化式加湿器ではフィルターが硬く繊細な特殊素材でできているため、ゴシゴシ洗うこともできず「まずクエン酸水に1時間ほど浸け置きして汚れを落とす」といった面倒な手順が必要です。

掃除のためにDreamWell H38iを分解したところ。左からモーターなどが内蔵されている本体、フィルターとポンプユニット、水タンクの大きく3つのパーツで構成されています
一方、DreamWellの加湿フィルターはやわらかいスポンジ状。手でじゃぶじゃぶと揉み洗いできるうえ、なんと洗濯機でも洗浄できるという珍しい仕様です(40℃以下・デリケートモード推奨)。しかも、本製品は水タンクが空になるまで加湿したら強制的にフィルターに風を当てて乾燥させる「加湿フィルターのドライモード」も搭載。フィルターを可能な限り清潔に保つための工夫が随所に見られます。
フィルターフレームからフィルターを外して洗浄しているところ。手で揉み洗いしやすい柔らかな素材のフィルターです。
フィルターと同じく定期的な洗浄が必要となる水タンクも、内部にフローターなどの複雑な部品がなく凹凸も少ないため隅々まで洗いやすいデザイン。しかも、この水タンクは70℃までの食洗機にも対応しています。
ただし、ポンプユニット部のみクエン酸40gを2Lの水に溶かした溶液を水タンクに入れ、ポンプをセットした状態で30分浸け置き洗いする必要があります。あとは、流水で軽くすすげばメンテナンス完了です。
ポンプ部のみややメンテナンスに時間と手間が必要ですが、とはいえ、実際に掃除をしてみると一般的な気化式加湿器よりかなりラクに掃除できる印象を受けました。筆者は家電ライターという職業上多くの加湿器を使ってきましたが、加湿器はこのメンテナンスが面倒で使うのを辞めてしまう人が多いのが実状。ですが、DreamWellなら続くという人は多いのではないでしょうか?
IoT連携やアロマ機能など、あるとうれしい便利機能も充実
基本性能だけでなく、暮らしを快適にする機能が充実しているのもDreamWellの魅力です。
まず注目したいのが、単機能加湿器としては珍しいIoT対応であること。専用アプリ「Blueair」を使えば、スマートフォンから電源のオン・オフや操作モードの変更、タイマー設定にチャイルドロックの操作もできます。
ちょっと面白いのが「ウェルカムホーム」機能。
これを使えば、GPS情報をもとに自動で帰宅の15分前に自動で運転を開始。帰宅後部屋に入った瞬間から快適な湿度に保つことも可能です。ほかにも、加湿フィルター交換の目安表示やディスプレイの明るさ調整、部屋の湿度や温度の推移をグラフ表示する機能の搭載など、痒いところに手が届く設定が揃っています。

BlueairのDreamWellアプリ画面
また、本体背面には香りを楽しめるアロマポッドも搭載。気に入ったエッセンシャルオイルを数滴垂らすだけで、加湿とともに部屋中にほんのりと香りが広がります。風量によっても香りの強さを調整できるため、寝室でのリラックスタイムや仕事中の気分転換にもぴったりです。
本体背面の茶色のタグを引っ張るとアロマポットが出現。この革製のタグがデザインのアクセントにもなっています
薄水色のポットに3~6滴エッセンシャルオイルを垂らせばアロマディフューザーに
さらに、本体下部には3段階の調光が可能なベットライトも搭載。
セントポッドと一緒に使うことで、心地よい入眠へのサポートにもなります。また、寝室のサイドテーブルに置いておけば、夜中に目が覚めたときでもリモコンの位置がすぐにわかります。実際に使ってみると、視認性を高めながらもまぶしくない絶妙な明るさでした。
ベッド横のサイドテーブルに設置したところ。テーブルの上がぼんやりと照らされているのがわかります。ムードライトは明るさを3段階で変更可能。消灯設定もできます
空気清浄機メーカーが加湿器としての基本にこだわった製品
加湿器は乾燥対策のための家電ですが、実はメンテナンスを怠ると「カビの胞子を含んだ悪い空気」を部屋中に拡散させてしまう危険もあります。つまり、加湿器は「清潔に保てるか」がとくに重要な家電なのです。
DreamWellは、フィルターや水タンクの構造を徹底的にシンプル化。さらに、洗濯機や食洗機にも対応させるなど、いままでになかった方向性での「メンテナンスのしやすさ」にも衝撃を受けました。タンクの水がなくなると自動で送風に切り替わり、加湿フィルターを乾燥させる「ドライモード」を搭載など、ユーザーの手を煩わせずカビの発生を抑える工夫も魅力的です。
清潔性だけではなく、手軽に給水ができる2WAY給水方式など「使うのが面倒」と感じさせる手間を最小限に抑えているのもわかります。
加湿器はメンテナンスや給水などの手間から「使わなくなる」ことも多い家電ですが、本製品は空気清浄機メーカーであるブルーエアが培ってきた空気へのこだわりが、加湿器という形できちんと表現された一台だと感じました。
Text by 倉本春
ブルーエア空気清浄機

白物家電やIoT家電、ガジェットなどのレビューをはじめとした最新情報を執筆し、雑誌、WEBなどで活躍。元ドッグカフェオーナー兼シェフという経歴から調理家電の使いこなしや犬用ガジェットなどの記事も多数執筆。AI搭載家電などの最新技術をわかりやすく解説する記事にも定評がある。
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