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改めてチェックしたい、空気清浄機の基本的な使い方

2020.05.22エッセイ

新型コロナウイルスの影響で、これまでよりも家の中にいる時間が長くなっています。自宅の空気環境が気になって、空気清浄機を購入される人も多いのではないでしょうか。ハウスダストや花粉などの対策としてはもちろん、部屋の空気がきれいになれば鬱々とした心にも良い影響がありそうです。

空気清浄機は空気“正常”機。というわけで、今回ご紹介したいのは、空気清浄機の基本的な使い方です。「使い方? コンセントにさしてボタンを押すだけでしょ」と思われる方もいるでしょうが、空気清浄機の効果を発揮する正しい使い方があるのです。

ライフスタイルに合った機種を選ぶ

まずチェックしたいのは、「単機能」か「多機能」か、ということ。空気清浄機は大きく分けて、空気清浄機能に特化した「単機能」タイプと、加湿・除湿などの機能も付加した「多機能」タイプがあります。海外製の多くは単機能タイプで、ふだんのお手入れはほぼ不要。定期的にフィルターを交換するだけで、高い清浄性能を維持できます。

対する多機能タイプは国内製品に多く、1台で加湿や除湿もできるため、置き場所を取らないメリットがあります。その一方で、性能を維持するためには、頻繁にプレフィルターのホコリを取り除いたり、加湿・除湿パーツにカビや雑菌が発生しないよう定期的にお手入れする必要があります。さらにフィルター交換は10年に1度などと、交換頻度の少なさをうたう製品も多いですが、使い方によっては清浄性能が半減している場合も。お手入れなしで高い清浄性能を維持したいなら単機能タイプを、こまめにお手入れできるなら多機能タイプも選択肢に入れるといいでしょう。

なおブルーエア空気清浄機は、空気清浄機能に特化した単機能タイプ。24時間連続使用した場合、6カ月に1度を目安にフィルターを交換するだけで、新品同様の清浄性能を発揮します。交換時期になると、LEDが赤色に点灯してお知らせしてくれます。

続いて大前提となるのが、部屋の広さにあった空気清浄機を選ぶこと。エアコンと同じで、部屋が広ければ広いほど、空気清浄機の空気を清浄化する能力も求められます。購入する際に参考になるのは、製品のカタログなどに表記されている「適用床面積」や「推奨フロア面積」です。

一般的によく表示されているのは「適用床面積」。これは日本電機工業会 JEM1467規格に基づき測定された数値で、30分かけて空気をきれいにする能力を表しています。実際には、この「適用床面積」と部屋の広さが同じでは不十分として、部屋の広さの2倍以上の適用床面積となる製品を選ぶように、店頭で勧められることが多いです。

もうひとつの「推奨フロア面積」は、米国家電製品協会(AHAM)によるCADR(クリーンエア供給率)の値から算出した数値で、適用床面積よりも狭い面積が提示されます。この「推奨フロア面積」は、その空間の空気を1時間に5回清浄できる広さを示すため、実際の生活空間での使用により即していると言えます。空気清浄機を購入する際は、こちらの数値も確認してみてください。また、もしお使いの空気清浄機のスペックが不足しているようでしたら、リビングから寝室など、より小さめな部屋へ移動させると良いでしょう。

設置場所は重要

広いリビングルームには、大空間対応の高性能タイプを。目に触れやすい場所だけに、デザインにもこだわりたいところです


空気清浄機は設置された部屋の空気をきれいにするため、できれば各部屋に設置したいところです。部屋ごとのポイントを整理してみましょう。

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・リビングルーム
もっとも広く、人の出入りが多いのがリビングルームです。人が動くことで花粉や有害物質も持ち込まれやすく、ホコリも生じやすいため、広さに応じた高性能な空気清浄機を設置しましょう。

・寝室
ベッドや布団からのホコリ、ダニが発生しやすい空間です。1日の3分の1をすごす場所だけに、リビングの次に空気清浄機を設置したい場所です。睡眠の妨げにならないよう、静音性の高い製品を選ぶと良いでしょう。

・こども部屋
本や布団、ぬいぐるみから発生するホコリが溜まりがち。活動的なお子さんなら、外からの花粉なども持ち込みやすい場所です。お子さんの健やかな成長のためにも、性能の良い空気清浄機を設置してきれいな空気を保ちましょう。

・玄関
玄関は外からの花粉や有害物質が持ち込まれやすい場所。ここに空気清浄機を置くことで、それらの侵入を阻止することができます。あまり広いスペースがない玄関には、コンパクトサイズの空気清浄機を設置するのがお勧めです。

空気の汚れの影響を特に受けやすい赤ちゃんには、いつもきれいな空気を吸わせてあげたいですね

空気が循環しやすい場所に設置すると効果的

空気清浄機は部屋の空気を循環させながらきれいにしていくため、設置場所が重要なポイントです。たとえば、壁際の奥まった場所に設置すると、空気の流れが悪いため、効率が悪くなります。壁から少し離れた場所、可能なら空気の流れを阻害する家具などがない場所に設置すると良いでしょう。エアコンやサーキュレーターの風が当たる場所に設置するのも非常に効果的です。

また、床に落ちたホコリや花粉などを空気清浄機は直接吸い込めません。しかし、それらの有害物質は人が歩くことで舞い上がり、空気を汚します。つまり、床を掃除してきれいにしておくことも、空気清浄機の有無にかかわらず重要です。

基本は24時間365日運転

空気清浄機は、部屋に人がいないときも稼動させておきましょう。空気を完全にきれいにするには時間が必要だからです。まれに外出時に空気清浄機をオフにする人がいますが、そうすると効果が半減してしまいます。

付けっぱなしとなると気になるのは電気代ですが、たとえば『Blueair Classic 400シリーズ』の場合だと、1時間あたり0.2円(スピード1)〜1.6円(スピード3)ほど。スピード1の状態で稼動したとすると、1日あたり約5円。1カ月(30日)使用してもたったの150円です。*

*単位電気代27円/kWhで計算。実際の使用方法や環境により異なる。

お手入れは定期的に

空気清浄機はフィルターでホコリやハウスダストなどを除去することで、空気をきれいにします。冒頭でお伝えしたように、長期間フィルターを交換する必要がないタイプの空気清浄機は、その代わりにフィルターをこまめにお手入れしないと、目詰まりを起こして性能が落ちてしまう恐れがあります。このような空気清浄機では、定期的にプレフィルターや空気の吸込口を掃除機などで掃除しましょう。また、加湿・除湿機能付きの機種では、タンクなどのパーツのお手入れも忘れずに。お手入れの方法はそれぞれの製品で異なりますので、取扱説明書をご参照ください。

ちなみに、ブルーエア製品の場合、日常的なお手入れは不要。フィルター交換をお知らせするLEDが点灯したら、フィルターを新しいものと交換するだけで、初期性能に生まれ変わります。

一般的にフィルターは使えば使うほど汚れていきます。これを新しいものに交換することで、性能もリフレッシュ


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空気清浄機はただ設置するのではなく、きちんとお手入れしながら上手に使うことで、性能を存分に発揮してくれます。ぜひ、空気清浄機を快適で安心できる空間づくりに役立ててください。

Text by 小口 覚