コラムColumn

受験生に風邪をひかせないために。 家電ライターが取り入れた4つの家電

2022.12.27エッセイ

朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。この季節になると思い出すのが、昨年のこの季節。高校受験を控え、最後の追い込みに励む息子に風邪をひかせまいと必死だったっけ……。以前、本コラム(見えないけれどウイルスはすぐそこに……。息子がインフルエンザで熱せん妄を起こした夜に誓ったこと)でも紹介したように、息子は高熱に弱く、インフルエンザで入院してしまうほどなので、人一倍気を遣いました。風邪対策といっても、新型コロナウイルスにしろインフルエンザにしろ、基本は同じだと思いますが、ここでは家電ライターとして取り入れたものを紹介します。※高校入学後転居したため、画像はイメージとなります。

1.加湿器でウイルスを浮遊させない

冬に風邪をひきやすくなるのは、空気の乾燥によって風邪をひく原因となる以下の条件がそろうためです。

・ウイルスは低温乾燥下で繁殖する
その条件の1つめは、ウイルスは低温かつ乾燥した環境下で生存率が高くなること。ウイルスは種類にもよりますが、気温15℃以下、湿度40%以下になると、生存率が高くなるといわれています。冬になるとインフルエンザやノロウイルスなど、ウイルス性の病気が流行しやすいのはそのためです。

・ウイルスが長時間浮遊する
2つめは、ウイルスが浮遊しやすい環境であること。空気が乾燥すると、ウイルス自体の水分量も軽くなり、床に落ちずに長時間空中に漂います。そのウイルスを含んだ空気を鼻や喉から吸い込んでしまうことで、感染しやすくなります。

・喉のブロック機能が低下する
そして3つめは、喉の粘膜が乾燥すると、ウイルスが体内に取り込まれやすくなること。喉には、粘液に覆われた線毛と呼ばれる組織がびっしりと生えており、ウイルスなどの異物が侵入すると大玉リレーのようにその異物を喉へと押し戻します。ところが喉が乾燥すると、線毛の粘液が減って働きも低下してしまうため、ウイルスの侵入を許してしまうのです。

つまり風邪対策として非常に重要なのが、加湿。そこで息子の部屋にも加湿器を用意しました。勉強中はもちろん、寝ている間も「おやすみモード」をオン。いつも大きな口を開けて寝ているのでウイルス侵入し放題でしたが(笑)、これで少し安心です。加湿器の種類は、狭いこども部屋だし値段が安い「超音波式」でいいかな、とも思いましたが、お手入れが行き届かない可能性があるので、お手入れがラクで雑菌も舞いにくいとされている「温風気化式」にしました。

加湿器の種類や選び方については
関連記事:「冬のお部屋は空気清浄と加湿で快適に」をご覧ください

2.超微粒子を捕集するパワフルな空気清浄機

空気中の菌やウイルス対策として欠かせないのが、やはり空気清浄機です。空気清浄機は、コロナ禍でも注目されましたが、空気中の有害物質を取り除くというごくシンプルな手段は、ウイルス対策に期待できると考えています。

といっても、ウイルスは目に見えないため、空気清浄機が本当にウイルスを取り除いているか確認することができません。そこで筆者がチェックしているのが、部屋中の空気をしっかりかき集めてくれるパワーがあるか、ウイルスレベルの微粒子が取り除けるかの2つ。その点において、ブルーエアの空気清浄機は優位性が高いと感じています。

というのも多くの空気清浄機には、微粒子を捕集するためのフィルターを搭載しています。この目が細かければ細かいほど、より小さな微粒子まで捕集できると想像できますが、そうすると今度は風通しが悪くなり、風量が落ちて音も大きくなってしまいます。逆に目が粗すぎるとザル状態になり、意味がありません。

その逆説的な2つを両立するためにブルーエアが取った方法が、「目を粗めにして風量を確保しつつ、静電気の力で微粒子を捕集する」というもの。0.1μmまでの空気中の有害物質を、本体内部のイオナイザーでマイナス帯電させ、あらかじめ分極させた多層構造のフィルターに静電気の力で強力に吸着し、99.97%除去する*というものです。これなら理論的には、すべてとはいえないまでも、多くのウイルスを除去できることになります。

ちなみに息子の部屋で使っているBlue 3410も、大きさは幅260×奥行き260×高さ520mmとコンパクトなわりに、適用床面積は35畳(推奨は22畳)。7畳の息子の部屋にはオーバースペックに見えますが、あっという間に部屋中の空気を入れ替えてくれる勢いです。

3.電気毛布で体はしっかりあたためる


暖房が効いた部屋で勉強していると、頭がぼーっとして眠くなってしまうことも多いと思います。だからといって寒い部屋では、逆に勉強に集中できなくなるし、それが原因で風邪をひいてしまうかも。人は体温が下がると免疫力が下がるため、寒さを我慢するのも禁物なんだそうです。そこでエアコンの設定温度を低めにセットしたうえで、電気毛布をかぶることにしたら、これが気に入って習慣に。もともと息子は毛布に包まるのが好きだったので、リラックスして勉強の臨めたのもよかったようです。

ちなみに電気毛布は、意外と電気代が安く、1時間使っても電気代は1円ほど。対するエアコンは、設定温度を1℃下げると10%の節電になるとされていますので、電気毛布の併用は電気代の節約にもつながります。

4.調理家電で発酵食品を手作り

最近は、発酵食品の健康効果にも注目が集まっています。食品の栄養価がアップしたり、腸内環境を整え、免疫力がアップするなど、とにかく体にいいらしい(笑)。筆者は発酵食品の専門家ではないですが、良いものは取り入れていこう!ということで、調理家電で発酵食品を作って、食事に取り入れたりしていました。作ってみて発見があったのが、自家製みそのよさ。1日かからずに作れるため、麹の粒は残っていますが、逆に麹の香りが豊かでとてもおいしい。これでみそ漬けを作ると、麹効果で肉や魚がやわらかくなり、最高でした。

“飲む点滴”といわれる甘酒も作ってみましたが、こちらは息子はあまり好きではなかった様子。体も温まるし、ホッとする甘さで、この時期にぴったりだと思ったのですが、残念でした。

もちろん日常的に栄養のある食事を作る、手洗い・うがいを促すといった基本的なことも行った結果、おかげさまで風邪を引くことなく、万全な体制で受験に臨むことができました。受験生に限らず、冬はお子さんの体調が気になる親御さんも多いと思いますので、風邪対策としても上手に家電を取り入れてみてはいかがでしょうか。

Text by 田中真紀子
ブルーエア空気清浄機


*:【試験機関】RISE Research Institute of Sweden AB (ボロース、スウェーデン)【試験方法】欧州フィルター規格EN 1822-5:2009に基づくフィルター粒子捕集率試験 【試験粒子】塩化カリウム【試験結果】0.1~1㎛までの微粒子を99.97%以上除去*フィルターの除去性能です。部屋全体への除去性能とは異なります。

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家電・美容家電ライター
田中 真紀子

家電を生活者目線で分析、執筆やメディア出演を行う白物・美容家電ライター。日常生活でも常に最新家電を使用し、そのレビューを発信している。専門家として取材やメーカーのコンサルタントに応じることも多数。夫、息子、犬(チワプ―)の3人と1匹暮らし。