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こどもの心に残る本を~こどもの本のみせ「ナルニア国」に聞いた 冬に読みたいおすすめの絵本

2020.12.15エッセイ

寒くなるにつれ、暖かい部屋で過ごすことが増えてきます。
この冬は親子でゆっくりと読書を楽しんでみませんか。

今回は銀座 教文館の児童書専門フロア「ナルニア国」 店長の川辺 陽子さんに、プレゼントにぴったりな絵本を年齢別に教えていただきました。



銀座教文館 ナルニア国

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3~4歳向け



●クリスマスのてんし
作・絵:エルゼ・ヴェンツ-ヴィエトール
訳:さいとう ひさこ
出版社:徳間書店
価格:1,700円+税

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10人の天使が困っている人を助けるというストーリーで、かわいらしい本作りが特徴です。本の上の部分が窓になっていて、ページをめくると天使が1人あらわれ、次のページをめくるとまた別の天使が登場します。しかけの要素もあるので、小さなお子さんから楽しんで読めると思います。クラシックな雰囲気でクリスマスらしい1冊。年齢を問わず楽しんでいただけます。



●おふろだいすき
作:松岡 享子
絵:林 明子
出版社:福音館書店
価格:1,330円+税

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お風呂で男の子が遊んでいると、動物が次々に現れるというお話で、お風呂の好きな子はもちろん、苦手な子も「こんなお風呂があるといいな」とわくわくすることでしょう。
絵を手掛けているのは『はじめてのおつかい』でおなじみの林明子さん。温かく明るいイラストが魅力です。3歳ぐらいから楽める読み聞かせにおすすめの絵本です。

【5~6歳向け】



●すって はいて よいくうき
作・絵:かこ さとし
出版社:童心社
価格:1,430円

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『からすのパンやさん』でよく知られたかこさとしさん科学の本。「からだの本」というシリーズの中の1冊で、空気や呼吸に関する本です。このシリーズにはほかにも食べ物と消化のこと、むし歯のことなど、自分のからだを理解する手助けになる本がそろっています。

本書では肺の機能を説明して、呼吸の仕組みを解説したり、よい空気が健康な肺にとって大切なこと、タバコの害や公害についても触れています。そして、最後は空気を汚さないために大人になったらどうしますか?というこどもたちへの呼びかけで終わります。絵本をきっかけに、空気や呼吸のことを考えてみるのもいいのではないでしょうか。



●絵巻えほん11ぴきのねこマラソン大会
作家:馬場 のぼる
発行:こぐま社
価格:2,200円(税込)

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こどもたちに大人気の「11ぴきのねこ」シリーズの1冊。ねこたちによるマラソン大会を描いた文字のない絵本で、「絵巻絵本」とつくように、ページが2.8mの長い1ページでできているので、ご自宅で読むときにはぜひ広げて読んでみてください。

マラソン大会のスタートからゴールまで、ねこたちのさまざまな様子が時間を追って描かれています。走るねこだけでなく観客や住人など、周囲にいるねこが何をしてるかに注目するとよりおもしろく、読む度に新しい発見があります。実はこの中に漫画家の手塚治虫さんも隠れていますので、ぜひ見つけてくださいね。

【小学校低学年向け】



●ことばのこばこ
作・絵:和田 誠
出版社:瑞雲舎
価格1748円+税

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ユニークな絵本をご紹介しましょう。日本語で遊ぶ楽しい本です。たとえば、「言葉の中に隠れているものを探そう」というページには、文章に生き物の名前が隠れていたり、また回文や同音異義語が紹介されたりもします。読むだけでも楽しいのですが、自分で真似をして作ってみるなど発展させることで、言葉が豊かになると思います。

一人で楽しむことも、お友達と一緒に読み合うこともできるこの本は、こどもたちにも大人気。季節を問わず楽しめ、入園入学の贈り物としても喜ばれる1冊です。



●こども世界の民話<上/下>
内田莉莎子(著), 山内 清子 (著), 君島 久子 (著), 鈴木 裕子 
出版社:実業之日本社
価格 1845円+税(各)

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世界の昔話が21話ずつ収められている本。地図や国旗で外国のことを勉強しているお子さんも多いと思いますが、昔話から世界を探検してみるのはいかがでしょうか。ご自宅に地球儀などがあれば、「これはどの国のお話かな」と探してみるとおもしろいと思います。ブルガリア、アメリカ、中国、インドネシアの島、少数民族などいろいろな国から幅広く集められた昔話集です。

「似たような話が日本にもあるな」「おもしろい名前だな」など、お国柄の相違に気がついて楽しめるのも昔話の魅力です。イラストがたっぷり入っているので、本を読むのが好きなお子さんなら小学1年生くらいから一人読みもできます。

【小学校中学生以上向け】



●ペッテルとロッタのクリスマス
作・絵:エルサ・ベスコフ
訳:菱木 晃子
出版社: 福音館書店
価格:1,300円+税

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スウェーデンの作家、エルサ・ベスコフの絵本です。スウェーデンではサンタクロースではなくヤギの格好をした人がプレゼントを運んで来る習慣があるのですが、そこで起こるちょっと不思議なお話です。

主人公のペッテルとロッタは、3人のおばさんたちやおじさんと一緒にクリスマスの準備をしています。木を切り出して家の中で飾ったり、料理をしたり、ひとつひとつ手作りで準備する様子から、スウェーデンのクリスマスの迎え方がとてもよくわかります。日本とは異なるクリスマスの祝い方は、こどもたちにとっても新しい発見があるかもしれません。

文章量があるので、読み聞かせなら年長~低学年、自分で読むなら小学校中学年でも充分に読み応えがあり、長く楽しめる1冊です。



●クリスマス物語集
編・訳:中村妙子
出版社:偕成社
価格:1,400円+税

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こちらは、少しクラシックな装丁のクリスマスの本。クリスマスにまつわる短いお話がいくつも入っていてアドベント・カレンダーのように、少しずつ読んでいただいても楽しめると思います。

ディケンズの「ベツレヘムの夜」など、古くから読み継がれている物語だけでなく、ニューヨーク・サン新聞に掲載された有名な社説「サンタクロースっているんでしょうか?」など、クリスマスらしい物語がたくさん入っていています。最初のうちは、おうちの方に読んでいただき、学年が上がったら自分で読むというように、長く読んで楽しめるクリスマス物語の決定版です。

以上、教文館 ナルニア国店長の川辺陽子店長に、年齢別におすすめの本をご紹介いただきました。こどもが自分で読むのに最適な本はもちろん、家族みんなで楽しむ本、読み聞かせにおすすめの本などありましたが、気になる本はありましたか。クリスマスのプレゼントや年末年始など、家で過ごすとき何を読もうかな?と迷ったらぜひ参考にしてみてくださいね。

Text by 伊森 ちづる

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