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花粉症歴40年の家電のプロ直伝!秋から習慣化する春の最強スギ花粉症対策とは?

2024.10.15エッセイ
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スギ花粉症は日本国民の3人に1人がかかっていると言われる国民病。一般的に毎年2月中旬あたりから発症し始める人が多く、1日当たり2215億円の経済的損失を招く試算も出されるほか、最近は症状に悩むこどもたちも増えており、発症年齢の低下も大きな社会問題となりつつあります。その症状を和らげるために、実はこの時期からできる事前対策が存在します。

ここでは家電スペシャリストで“花粉症歴40年以上”の滝田勝紀が、その経験からおすすめできる事前対策を紹介します。

舌下免疫療法で春先が一気に明るくなった

1970~80年代にスギ花粉の大量飛散があり、このころより「花粉症」という言葉がマスコミなどで使用されるようになりました。

私はまさに1980年代、小学校3~4年生くらいからスギ花粉症に悩まされてきました。特に2月から4月にかけては、鼻水やくしゃみ、目のかゆみがひどく、外出時はもちろん、大人になってからは仕事にも集中できない日々が続いていました。抗ヒスタミン薬や点鼻薬を使用しても一時的な緩和にしかならず、ありとあらゆる対策を講じたものの、毎年憂鬱な春が続きました。

そんななか、かかりつけの医師に相談したところ、「舌下免疫療法」の提案を受けました。これは血液検査を通して、スギ花粉に対する抗体が高いことが確認され、医師から治療が適しているとの判断を受けた後、スギ花粉の成分を少量ずつ体内に投与し、体を花粉に慣れさせる治療法です。毎日薬を服用することで、一般的に3年ほどの期間をかけてアレルギー反応を軽減していきます。免疫療法は効果が出るまでに時間がかかりますが、花粉症の症状を軽減したいと考えている方には適した方法だと言われています。

もちろん効果には個人差がありますが、私自身は昨年秋ぐらいから取り組んだところ、今年の春先に花粉症の症状が圧倒的に軽減しました。昨年5月に新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類感染症に変更され、事実上マスクなどをしなくてもよくなりました。とはいえ、春先だけは特に外出時などは今後もマスクをし続ける生活が続くんだろうなとぼんやり考えていました。が、多くの方が効果を実感していると言われるようにそれがまったく不要になるぐらい効果を感じることができ、マスクをほぼ着用することなく、今年の春先を乗り越えることができ、これまでの“憂鬱な春先”が一気に明るい季節に変わったことは言うまでもありません。

空気清浄機はメイン機とパーソナル機を組み合わせる

ただ、こういった医療的な対策以外にも、“誰でもできる事前対策”が実は存在します。

その一つが、空気清浄機をメインとパーソナルで組み合わせて使う環境づくりをスタンダードに取り入れることです。

空気清浄機には、部屋全体の空気を清浄する「メイン機」と、人が過ごしている周辺の空気を重点的にきれいにする「パーソナル機」の2つのタイプがあります。

どちらも重要な役割を果たしますが、それぞれの特性を活かして組み合わせることで、より適切な対策が期待できます。

人が長時間過ごす場所では、メインの空気清浄機に加えて、パーソナル空気清浄機を組み合わせ、特に周辺の空気をきれいに保つことが重要です。

ベッドやソファは長時間過ごすだけでなく、なによりリラックスしたいスペースです。しかし、同時にほこりや花粉がたまりやすい場所でもあります。メインの空気清浄機だけでももちろん効果はありますが、例えばパーソナル空気清浄機をベッドサイドテーブルやソファサイドテーブルに配置し、そこでも空気の質を保つことで、より快適なリラックス環境を作り出すことができます。

最近では、テレワークや自宅での学習が増えていますが、こうした集中を要する場所にも空気清浄機を組み合わせる対策が重要です。部屋全体の空気をきれいにするメイン機に加えて、例えばテレワークのデスクやこども部屋の学習机周辺に、パーソナル空気清浄機を設置することで、よりクリアな空気の中で作業や学習効率を高める環境を整えることができます。

また、これまで玄関が狭くて、メインの空気清浄機を設置するのがスペース的に難しかった場所もありました。ただ、玄関は家の中で人の出入りが最も多い場所のため、花粉はもちろん、オールシーズンでほこりや汚れが家の中に入りやすい場所。空気清浄機の設置がおすすめです。だからこそ、そういった狭小な玄関でもパーソナル空気清浄機を設置することで、家の中への花粉やほこりの侵入を防ぐことができます。

パーソナル機にぴったりのBlue Mini Max

ブルーエアなら「メイン機」も「パーソナル機」も、どのような空間にも調和させるコーディネートが可能です。例えばBlue MaxBlue Mini Max。両機種とも大きさは異なるものの、一見すると筒状で空気清浄機には見えないルックスですが、どちらも実力は本物。プレフィルターを同色で揃えて設置することで、空気清浄機という存在はあまり感じることなく、よりきれいな空気の中で過ごすことができます。

冒頭にも書いたように、残念ながら花粉症は国民病で、毎年花粉症に悩む人は増え続けています。だからこそ、症状が発症してから対処するのではなく、事前にできる効果的な対策をすることをおすすめします。

*あくまで著者の体験談であり、効果には個人差があります。

Text by 滝田 勝紀
ブルーエア空気清浄機

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家電スペシャリスト
滝田 勝紀

All Aboutの家電ガイド。楽天のショッピングSNS「ROOM」の家電公式インフルエンサーを務め、フォロワー数は約56万人(2023年5月現在)以上を抱える。ベルリンで毎年開催される世界最大の家電見本市「IFA」ほか、海外取材の経験も豊富。MZ世代へライフスタイル提案するBeyond magazineのプロデューサーを務める。

Beyond magazine:https://www.beyondmag.jp/