コラムColumn
家電女優・奈津子が6カ月の赤ちゃんとの暮らしで得た大きな変化と美しい空気の重要性
「子を持つ人生が始まった」。泣きわめく、みずみずしい我が子を助産師から受け取った瞬間、そんな言葉が脳裏に浮かんだ。それはまるで分娩台の上をスタートラインとして、ピストルが鳴り響き、未知なるコースへと続く長距離走が、幕を開けたような感覚だった。
コロナ渦による孤独なお産と、目まぐるしい新生児期が過ぎ、息子は6ヶ月を迎えた。初めのうちはミルクの吐き戻しだけでビクビクしていた私たち夫婦も、少しずつ子育ての実態を掴んできたところだ。赤ちゃんの桜色の歯茎からは小さな前歯が覗きはじめ、からからと煌めく万華鏡のような表情は、日ごと変化してゆく。
今回は、子を持つ身となって得たいくつかの変化について共有させてもらいたい。
見知らぬ人と笑顔が交わせるようになった
まず、街ゆく人から突然『赤ちゃん、可愛いですね』などと話しかけられても、菩薩のような笑みで感謝の言葉を返せるようになった。
それまでの私は、人前に立つときや昔馴染みの仲間といる際にはひょうきんでいたにも関わらず、15歳から芸能界に身を置きアイドル業もしていたことで、私生活ではヒマラヤ級に高い警戒心が染み付いてしまっていた。
『目の前から殺し屋が歩いてくる、と思ったら奈津子だった』と、街中で遭遇した知人に言わせしめるほど。帽子を目深にかぶり、眼光鋭く殻に閉じこもっていた自分にとって、見知らぬ人とコミュニケーションを取るという行為は本来、とんでもなくハードルの高いことであった。
それが、今ではすっかり、目尻にシワをたたえて雑談を交わしている。
夜泣き明けの朝方の公園や、街中のエレベーターで「開」ボタンを押しあう、優しい世界線で、見知らぬパパやママとの間に暗黙の連帯感を感じることもある。こんなことは独身時代には想像できなかった。
相性の合わない仕事相手に対しても、相手の赤ちゃん時代のことを想像するだけで、ちょっぴり不満が和らぐ。
きっと、私はずいぶん前から、こういう心持ちの人間に生まれ変わりたかったのだ。
もちろん、子を産んでいても産まなくても、他者にも己にも寛容的になれるに越したことはないけれど、私の場合は、このタイミングが腑に落ちたのだと思う。
公園が持つ魅力に気づいた
赤ちゃんと公園を散歩することの、素晴らしさに気がついた。
木漏れ日の隙間から降り注ぐ、光のなんと綺麗なこと。
タクシーを乗り回し、外見のコンディションを磨き、芸能界で生き残るための戦略を考え、脳内が沸騰していた以前とは比べ物にならない。
今は、公園を歩くとき、スマホの電源はオフにして、子の安全面以外はなにも考えていない。四季折々の花々や虫の羽音、鳥たちのダンスなど、公園の持つ魅力の深さには感銘を受けた。
自分以上に大切な存在が誕生したことで、大きな弱みもできたけれど、命のありがたみや、ささやかな日常での気づき、ひいては生き方を改めるようになったと思う。
なるべく、ありのままの自分で居ることで周囲を幸せにできるような、広い器を持つ人間になって、そんな母親の後ろ姿を子にも見てもらいたい。
空気への関心が高まった
寝返りを経て、ハイハイの完成形を間近に控えた子との暮らしでより、関心を高めているのは室内の空気だ。
実は、1日の大半を過ごす室内には目に見えない有害物質がたくさん存在し、屋外の約5倍も汚れているというデータがある。成人の呼吸は1分あたり15〜20回ほどで、1日に換算すると2万回以上、その重量は約20kgに及ぶのだという。
さらに小さな子供は、1回の呼吸で取り込む汚染物質が大人の2倍以上になるそうだ。
我が家のリビングに導入しているブルーエアの空気清浄機「Protect 7470i」は、生活空間にさりげなく馴染むミニマルなデザインでありながら、独自の“HEPASilent テクノロジー”により、従来製品をさらに上回る除去性能を実現。
PM0.1よりも微細な0.03μmというウイルスレベルのナノ粒子まで99%以上除去できるようになっており、8畳を約7分でハイスピード清浄することができる。
さらに花粉やハウスダストが激しい時、あるいは料理を始めたタイミングなどで、空気の汚れをしっかりと検知してくれるセンサーは非常に優秀で、LEDの色味で空気の状況を示唆してくれるため、空気の清浄後の清潔性を示す青いランプを拝めると満足感を得ることができる。
静音性も高いので、子の昼寝時間を損ねない点も非常に助かっている。
おかげでリビング内をゴキゲンに転げ回る子の姿を眺めていても、大きな安心感がある。掃除機をマメにかけたり、加湿器で湿度を整えたりといったことも当然大事だけれど、空気の淀みを吸引し、清浄したのちに正しい向きで排出・循環させることで根本的に室内を綺麗にする行為は非常に重要だ。
長期的にみたとき、どのような贈り物よりも、きれいな空気を与えてあげることの重要性が勝ることは言うまでもないだろう。気持ちを明確に伝達できない子の健康のためにも、親としては先回りして、空気の衛生面にはより敏感でありたいと思う。
まだまだ親としての生活がスタートしてから6ヶ月目。私はこれから、どんな母親になっていくのだろうか。子はその小さな瞳に、どんな景色を刻み込んでゆくのだろう。
不確かな未来において、なるべく多くの選択肢を用意し、自分の人生を気に入ってもらえるような肯定感を育み、愛情を注ぎ、サポートすることしかできないけれど。ただただ、子には1秒でも多く笑顔で居られる瞬間が積み重なるように、支えつつ、彼の幸せを心から祈りたいと思う。
親子としてアップデートされていく日々を、美しい空気と共により楽しみたいと思う今日この頃だ。
Text by 奈津子
ブルーエア空気清浄機
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女優、タレント。SDN48在籍中、劇場近くの電気街で多くの家電に触れたことでその魅力に開眼。アイドル卒業後「家電アドバイザーGOLD等級」を取得し様々な媒体へ家電女優として出演中。150台以上の家電と0歳の息子、夫と共に暮らす。インスタグラムは「natsuko_kaden」YouTubeは「奈津子の家電クリニック」。