コラムColumn
世界を転戦するプロサーファー大村奈央が教えてくれた、水と空気を大切にする生き方

世界中の波を舞台に活躍するプロサーファーの大村奈央さん。こどもの頃のハワイ旅行でサーフィンに出会った彼女は、今ではインドネシアやオーストラリア、南アフリカなど、世界中を転戦しています。そんな彼女にとって「きれいな空気」や「美しい水」は大切なパートナー。
今回は大村さんが感じる自然とのつながりや、新しく取り入れたブルーエアのBlueair ComfortPure™ 3-in-1空気清浄機についてお話を伺いました。(Photo:Yuji Sugiyama)
ハワイで芽生えたサーフィンへの情熱
「サーフィンに出会ったのはハワイ旅行でのこと。初めて波に乗った瞬間、『これだ!』と心が動きました。その楽しさが忘れられず、日本に帰ってからも両親にサーフィンがやりたいとお願いしたんです」と当時を振り返る。
地元鵠沼で本格的にサーフィンを始めた頃、家族の誰もサーフィンの経験がなかった。そんな中でも大村さんの情熱を受け止め、両親は応援を惜しまなかったという。「小学生が1人で海に入るのは危ないからと、父がわざわざウェットスーツを作って一緒に海に入ってくれました。そのおかげで安心して海で練習を重ねられました」と感謝を語る。
やがて競争する楽しさにも目覚め、大会にも積極的に参加するようになる。「最初は大会があることも知らなかったけど、地元の人に声をかけられて出場してみたら競い合うことが楽しくなりました」。その後、中学1年生で日本代表に選ばれ、世界大会に参加。自分と同年代の選手たちの技術の高さに衝撃を受け、プロを目指す明確な目標ができたという。
Photo:Yuji Sugiyama
プロサーファー
大村奈央(おおむら なお)さん
1992年11月27日生まれ、神奈川県出身。ホームブレイクは鵠沼。2010年にJPSAプロ合格と同時にグランドチャンピオンに輝く。ASP(現WSL)を中心に海外を回り、ジュニアで日本人最高位の5位、ISAワールドサーフィンゲームスでも日本人最高の5位入賞。2005年~2017年まで13年連続でISA日本代表を務めた。日本サーフィン連盟副理事長も務める。
Instagram:@naoomura
バルバドスの透明な海が教えてくれたこと
世界中を巡る日々の中で、特に心に残った場所として挙げたのが、カリブ海に浮かぶ島国バルバドスの海だ。「今まで行った海の中でも群を抜いて美しい海でした。ゴーグルをつけて海に潜った時、水があまりにも透明で、まるでそこに水が存在しないかのような不思議な感覚に陥ったんです。海に入る瞬間と出る瞬間で、視界がほとんど変わらないんですよ。その感動は言葉で表現できないほどでした」と、大村さんはその時の光景を鮮明に語った。
バルバドス島の海
また、このバルバドスをはじめ、海で得た数々の特別な経験から、自然環境を守りたいという強い思いに繋がったという。「サーフィンをしていると毎日自然に触れるので、五感が研ぎ澄まされ、環境の小さな変化などにも敏感になります。砂浜が浸食されているのを目にしたり、海のゴミ問題を目の当たりにしたり、さらに水温の変化にもすぐに気づきます。海が壊れてしまうのは絶対に嫌なので、遠征先では地元の人たちがどのように海を守っているのか、その取り組みを学んだりもしています」と具体的に行動していることを話してくれた。
呼吸がプロサーファーのパフォーマンスを支える
プロサーファーにとって、水の美しさはもちろん、空気の質も同じくらい重要だという。「例えば転戦時、飛行機での移動や空気が汚れている地域に行くと、喉や鼻が荒れて体調を崩してしまう選手もいます。私の場合は花粉症がひどく、スギ花粉の時期に帰国した瞬間から症状に悩まされます。眠れないほど重くなってしまうと、日々の練習や試合のパフォーマンスにも大きく影響します」と語る。
さらに、「サーフィンをしていると大きな波の中で息を長く止める必要があるのですが、喉や鼻が荒れることで、呼吸が苦しくなってしまうのは致命的です」と、競技中のリアルな苦労を明かした。自身で空気環境の質を日々整えることは、プロサーファーとしてパフォーマンスを発揮するために絶対条件のようだ。
Photo:Yuji Sugiyama
3-in-1空気清浄機と叶える快適な部屋の空気環境
今回新しく取り入れたブルーエアの3-in-1空気清浄機は、空気清浄だけでなくヒーターやファンとしても使える多機能な一台だ。「ハンドルも付いているので、きれいな空気をどこへでも持ち運べそう。寒い時期には足元を温めるのに便利そうだし、夏は涼しい風を感じられて、季節を問わず使えるのがいいですね」。さらに大村さんは、「自分の部屋には世界各地の遠征先で見つけた雑貨などが置いてあって、この空気清浄機のシンプルなデザインは、そんなインテリアにも自然に馴染んでいます」と笑顔を見せる。
日常生活でも空気環境には気を使い、朝起きると窓を複数開けて風を通したり、家の中でもきれいな空気のなかでリラックスできる工夫をしているという。「花粉の季節はもちろん憂鬱ですが、次の花粉の季節に限っては、この空気清浄機で快適な睡眠と体調管理が維持できるとしたら少し楽しみ」と期待を込める。
次世代へつなぐ自然を守るアクションをみんなで
そんな自然とともに生きるプロサーファー、大村奈央さんは最後に、こどもの空気研究所の読者やファンへ温かなメッセージを届けてくれた。
「毎日海に入っていると、自然環境が少しずつ変化していることを肌で感じます。海に直接触れ合えるビーチクリーンは難しい方もいると思いますが、ゴミの分別を徹底することやマイボトルを使うといった身近なアクション一つひとつが、環境を守る大きな一歩につながっていると私は信じています。小さな行動を積み重ねて、私たちの大切な海や空気を次の世代へと繋いでいきましょう」。
自然と真摯に向き合う彼女の言葉には、私たち一人ひとりが今すぐ取り組めるヒントと勇気が詰まっている。
Photo:Yuji Sugiyama
Text by 滝田 勝紀
ブルーエア空気清浄機
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All Aboutの家電ガイド。楽天のショッピングSNS「ROOM」の家電公式インフルエンサーを務め、フォロワー数は約56万人(2023年5月現在)以上を抱える。ベルリンで毎年開催される世界最大の家電見本市「IFA」ほか、海外取材の経験も豊富。MZ世代へライフスタイル提案するBeyond magazineのプロデューサーを務める。
Beyond magazine:https://www.beyondmag.jp/
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