コラムColumn
風通しがよい家に引っ越して 空気の質にこだわった家づくりを邁進中
私事ですが、この夏に風通しのよい新居(戸建)に引っ越しました。以前はマンションに住んでおり、ワンフロアの住みやすさやシステム収納の便利さ、セキュリティ面など満足していましたが、機密性が高く風通しも悪かったので、空気が澱んでいるのを感じていました。また日当たりが悪い部屋や窓がない部屋もあったので、今度住むなら絶対に、“日当たりと風通しがよい家”と決めていたのです。
初めて新居に行ったのは35℃を超える猛暑日でした。さぞ室内は暑いだろうと不安でしたが、窓を開けると室内を自然の風が吹き抜け、なんとも気持ちいい!これが本当の換気というやつか、と実感しました。コロナ禍で換気の重要性が周知され、わが家でも窓を開けたりサーキュレーターを回したりしていましたが、こんなに風が流れていませんでしたから。
そもそも日本は海外ほど環境汚染が深刻ではありませんが、前述のように高気密住宅は増えたことで、逆に外の空気より室内の空気のほうが汚れていることもあると言われています。そこで改めて新居では、空気のきれいさにとことんこだわり、家で過ごす時間をより健康的で心地よいものにしよう、と決めました。
風通しがよい家の条件とは
そこでまずは「風通しがよい家」の条件について調べてみたところ、以下が挙げられていました。
1) 対角線上に2箇所以上窓があると風が抜ける
2) 片開き窓なら横に流れる風も取り込める
3) 天井付近に窓を作れば熱が逃げる
わが家にはリビング・ダイニングの2面に、縦すべり出し窓(縦方向を軸にドアのように開く窓)が計6個ついています。さらにもう1面には掃き出し窓(窓が床まである引き違い窓)と3面開口を実現しており、1つめの条件は完全にクリア。おかげで家にいながら、自然の中にいるような心地よい風が味わえます。しかも縦すべり出し窓は片開きなので、2つめの条件もクリア!
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さらにわが家の2階にはロフトがありますが、ここにも小さな窓がついていました。これが1階から2階、2階から天井へと風の流れを作り、天井にこもりがちな熱気を逃してくれるというわけです。これで3つの条件もクリア!
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空気をきれいにしてくれる壁材でイメチェン
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さらに新居のリビングの壁には調湿機能がある壁材を施工してもらいました。湿度が高い時は湿気を吸収し、乾燥している時は湿気を放出し、快適な湿度を保ってくれる機能があり、結露やカビ・ダニの繁殖、ニオイや有害物質を抑える効果があると言われるものです。
実は筆者は、もう10数年来この壁材に憧れていました。デザインがおしゃれで湿度をコントロールしニオイも抑えてくれるなんて最高!と思っていましたが、なかなか設置する勇気が出ず……。しかし空調家電の取材を通して、空気の質が健康や暮らしに与える影響を実感した今は、少しでもできることをやろうと思い、踏み切りました。
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ちなみに観葉植物も空気浄化作用がある、と言われていますが、調べてみたところ、部屋を埋め尽くすほど置かないと浄化作用を期待できないそう。とはいえ室内にグリーンがあると、感覚的にうるおいを感じられるので、たくさん置いていきたいと思っています。
空気清浄機は機能とデザインで選ぶ
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そして、やはり外せないのが空気清浄機。今の家は風通しがいいものの、これから寒い季節になってくると、窓を閉める時間が長くなります。さらに、空気清浄機は、空気中を舞うニオイやホコリ、ウイルスも素早くキャッチしてくれるので、これからの季節もきれいな空気を追求する上で欠かせないアイテムといえるでしょう。
筆者はリビングに、家具調のデザインがおしゃれなブルーエアの「Blueair DustMagnet(ブルーエア ダストマグネット)」を選びました。以前から使っていたものですが、新居に持ってきても違和感がありません。北欧デザインはシンプルかつ日本人好みのおしゃれなものが多く、どんな家にも合わせやすいのがいいと思います。
こうしてわが家は以前より大幅に、“空気がきれいな家”になりました。どんな住まいが快適か、感じ方は人ぞれぞれですが、わが家の場合は家族みんなが口々に「家の空気がさわやかになった」ことを感じているようです。これから秋から冬へと季節も変わりますが、今までとどんな違いが感じられるか、今から楽しみです。
Text by 田中 真紀子
ブルーエア空気清浄機
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家電を生活者目線で分析、執筆やメディア出演を行う白物・美容家電ライター。日常生活でも常に最新家電を使用し、そのレビューを発信している。専門家として取材やメーカーのコンサルタントに応じることも多数。夫、息子、犬(チワプ―)の3人と1匹暮らし。
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