コラムColumn
静かに夫婦共働き家庭を見守る、初子育ての頼れる味方
| 阿部夏子
産まれてから1年間、一度も熱を出さなかった息子が初めて熱を出したのは、保育園に通い出してから3日後のことだった。40℃近くの高熱にけいれんまで引き起こし、慌てて深夜の大学病院に担ぎ込んだ。
「わたしたちの子供は強い」と思い込んでいたのは、全くの幻だったというわけだ。
それから1年間、息子はありとあらゆるウイルスに感染した。ノロウイルス、手足口病、インフルエンザ、ロタウイルス……。さらにはけいれんを3回起こし、救急車でも運ばれた。環境も年齢も様々な子供たちと一緒の時間、空間を共にするというのはこういうことかと、家族全員が痛感することになった。
共働きで働く我が家の有給は全て息子の通院、看病で消えた。毎日どんな風に過ごしていたか、正直あの一年の記憶はない。それくらい忙しくて、余裕がなかった。
40度以上の高熱で意識が戻らない息子を連れて、深夜に病院に駆け込み、朝方、そのまま新幹線に飛び乗って取材に向かったある日。疲れて眠いはずなのに、心配と興奮でアドレナリンが出ているのか、取材先の大阪まで一睡もできなかった。
それまで仕事中心で生活して私たち夫婦にとって、息子は初めての「コントロールできない」存在だった。結婚生活8年目にしてようやく叶った子供との生活がこんなに大変だなんて!!誰も教えてくれなかった!!!!!!
息子の病気に対処するだけで過ぎた1年を終えて、私たち夫婦が真剣に考えたのは「風邪になりにくい環境づくり」だった。長い時間を過ごすリビングと寝室にそれぞれ空気清浄機を置き、夏は扇風機、冬は加湿器を使って室内をベストな状態にする。各部屋に温湿度計も置いた。多少のお金がかかったとしても、これ以上、息子が白目を向いてけいれんする姿は見たくない。
とにかく室内の空気をきれいに保ちたいという想いで選んだのは、ブルーエアの空気清浄機だ。多忙な生活を送る中で、お手入れは最小限に、パフォーマンスは最大限に発揮できるものという基準で選んだら、空気清浄だけにフォーカスしたブルーエアがベストだった。
ブルーエアのすごさを実感できたのは、ブルーエアがない場所だった。
年末に実家に帰省したその夜、息子の咳が止まらなくなり、そのまま発熱。3日間の滞在中、ずっと止まらなかった咳が、家に戻ってきたらピタリとなくなった。温泉旅館に行った時も、夫の実家に行った時にも同じことが起きた。
息子にとって、自宅の環境がフィットしていると確信できた時、これまでずっと不安だった気持ちが溢れてきた。私でも息子のためになることができるんだとすら感じた。
初めての子育てで、熱が出るたびに焦って、育児書をめくり、朝方に自治体の電話相談にかけ、母とも何度も揉めた。着替えはいつさせるのか、布団は何枚かけるのか、何を食べさせ、何を飲ませるのか、神経質なくらい色々なことに過敏になり過ぎていた。
共働きで子育てしていると、誰に言われたわけでもないのに、子供との時間を犠牲にして働いているという罪悪感が生まれることがある。でもそんなわけない、私は息子が健康で幸せない生活を送れるように毎日、一生懸命仕事している。毎日静かに、でも確実に室内の空気をきれいにしてくれているブルーエアを見ていると、なぜかそんな気持ちが湧いてくる。
今3歳になった息子は、相変わらず定期的に熱を出す。でもその頻度は少しずつ減ってきて、消化されない有給も溜まってきた。今年の冬はどこかきれいな空気の場所に家族3人で出かけようと計画している。
<使用モデル>
リビング:Blueair Sense+
寝室:Blue Pure 411
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白物家電専門媒体「家電Watch」の編集長を経て、現在はウェブメディア「BuzzFeed」でエディット&ライター業務を担当。生活者としての視点から多くの家電製品をレビュー。海外の家電メーカーも積極的に取材。最新の家電製品ニュースはもちろん、メーカーの経営者インタビューなども精力的に行う。