コラムColumn
熱中症対策に欠かせないエアコン、空気清浄機を併用することがマストな理由

「熱中症」と聞くと、真夏の屋外で発症するイメージが強いかもしれません。けれど実際には、救急搬送された熱中症患者の約4割(38%)が家庭内で発症していることをご存じでしょうか(総務省消防庁・令和6年発表※)。室内だからといって、決して油断はできません。
しかも救急搬送者の中には毎年0〜6歳の乳幼児も数百人単位で含まれており、特に体温調節機能が未発達な乳児は、暑さや湿度の影響を受けやすい存在です。自分で「暑い」「水が飲みたい」と伝えることが難しいからです。
熱中症のサインと緊急時の対応:いつ・どう対処するか
こどもを熱中症の危険にさらさないためには、日頃からこどもの様子を観察し、熱中症のサインを見逃さないことが大切です。特に乳幼児や遊びに夢中なこどもは、自分の不調に気づかないこともあります。家庭でも保育現場でも、大人が注意すべきポイントを押さえておきましょう。
熱中症の初期サイン: こどもに以下のような様子が見られたら要注意です。
- 顔や身体が熱い、皮膚が赤い
- 唇や口の中が渇いている(よだれが少ない)
- 大量に汗をかいている、または逆に汗が出ていない
- 元気がなくぼんやりしている、ふらついている
- 機嫌が悪く泣き止まない、ぐったりして反応が鈍い
- 嘔吐や下痢がある
- おしっこが何時間も出ていない
このような危険な状態にこどもを陥らせないためには日頃から、室内環境の管理が重要な対策になります。
エアコンによる温度・湿度のコントロールは基本中の基本。
しかし実は、空気清浄機を併用することで、室内をさらに快適で安心な空間に整えることができるのです。
エアコン×空気清浄機=「空気の質」まで考えた安心対策
エアコンは、温度と湿度を調整するために欠かせない家電ですが、冷気の流れが一方向に偏ったり、部屋の隅に空気がこもったりといった“ムラ”が生じやすいという面もあります。
そこで活躍するのが、空気清浄機です。
空気清浄機には、空気中の花粉・カビ・PM2.5・ウイルス・ほこりなどを除去する基本機能に加えて、サーキュレーターのように、部屋全体の空気をやさしく循環させる力があります。この循環機能によって、エアコンの冷気もすみずみまで行き渡りやすくなり、温度や湿度のムラが減るというメリットが生まれます。
また、夏場は湿度が高くなり、カビやアレルゲンも増加する傾向にあります。こどもは大人よりも呼吸回数が多いため、空気中の有害物質の影響を受けやすいと言われています。だからこそ、「室温が涼しいだけでなく、空気自体がきれいであること」も、健康な室内環境づくりには欠かせません。
たとえば、ブルーエアの Blueair ComfortPure™ 3-in-1 空気清浄機は、微粒子をすばやく除去しながら空気の流れを整えるだけでなく、ファン機能が搭載されているので、エアコンの効果も効率的に高まり、結果として快適性も安全性もより向上させることができます。
見えない「空気の質」こそ、毎日の安心につながる
エアコンで暑さをしのぐことは、熱中症を防ぐうえで基本的な対策です。けれど、それだけでは不十分な場合もあります。空気清浄機を併用すれば、熱中症だけでなく、感染症やアレルギーといった“見えないリスク”にまで対応することができます。まさに、「空気の質」まで考えたトータルな室内対策といえるでしょう。
「涼しいだけじゃなく、気持ちのいい空気があるから、こどもも安心して遊べる」。そんな空間を、家庭でも保育施設でも目指していきたいも。大切な家族がのびのびと過ごせる空間づくりのためにも、エアコン+空気清浄機という新しい“定番”の組み合わせを、ぜひ取り入れてみてください。
Text by 滝田勝紀
ブルーエア空気清浄機
※令和6年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況
https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/r6/heatstroke_nenpou_r6.pdf
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All Aboutの家電ガイド。楽天のショッピングSNS「ROOM」の家電公式インフルエンサーを務め、フォロワー数は約56万人(2023年5月現在)以上を抱える。ベルリンで毎年開催される世界最大の家電見本市「IFA」ほか、海外取材の経験も豊富。MZ世代へライフスタイル提案するBeyond magazineのプロデューサーを務める。
Beyond magazine:https://www.beyondmag.jp/
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