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ペット臭の正体と“香りに頼らない消臭”─Blueair PetAir Pro P3i Sandを専門家が試した【前編】

2025.09.26UserVoice
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伴侶動物(ペット)と暮らす幸せの裏側にあるモヤモヤ──それが「ニオイ問題」。来客時、玄関を開けた瞬間にふっと漂うニオイにヒヤリ……そんな経験はありませんか。
ブルーエアからペットの抜け毛・ニオイ対策に特化したベッド一体型の空気清浄機「PetAir Pro P3i Sand」が発売しました。本当に“あのニオイ”は減らせるのか? 愛玩動物飼養管理士1級を持つ筆者が夫、息子とともに、オーストラリアン・ラブラドゥードル(11歳・♀)とスタンダード・プードル(4歳・♀)と暮らす自宅で検証しました。

・製品名:Blueair PetAir Pro P3i Sand
・ブルーエアストア価格:¥85,800(税込)
・特長:ペット臭に特化/抜け毛捕集/12kg以下は上面ベッド/アプリ対応

原因を知る!ペットのニオイのもとは4つある

掃除もシャンプーもしているのに、なぜ部屋には “独特のニオイ”が残るのでしょうか? まずはニオイの正体を知ることから始めましょう。原因は主に次の4種です。

ニオイのもと発生源どんなニオイか
アンモニアオシッコ、トイレシート、付着した毛・床ツンと刺す刺激臭。時間経過で強くなる
アセトアルデヒド尿の分解過程果物の腐敗臭+酸化油を混ぜた不快臭
低級脂肪酸皮膚・耳・口腔の細菌濡れ雑巾+熟成チーズ+口臭のブレンド感
インドール/スカトール便人の排泄臭と同質の“うんち臭”

布や壁紙は一度染み込むと発生源がなくても再放散します。帰宅直後の「うっ」というニオイに対する拒絶反応は、空気中の臭気と“染み付き”のコンボで起きがちなのです。

アロマや芳香剤は“ごまかし&リスク”になり得る

心地よい香りで上書きしたくなりますが、動物福祉の観点からおすすめできません。その理由は以下の通り。

  • 猫は一部香料成分を肝臓で代謝しにくく、中毒事故のリスク。
  • 犬も呼吸器や嗅覚ストレスの懸念。人の快適=ペットの快適ではありません。
  • 市販アロマは混和物も多く、成分特定が難しい。
  • 消臭スプレーは安全設計のものもありますが、香りの好み問題と持続性に限界が。

「香りでごまかさず、空気そのものを変える」選択肢

そんな背景からも、愛玩動物飼養管理士1級を持つ筆者が注目したのが、ブルーエアのPetAir Proなのです。同社の空気清浄技術をベースに、“ペット特化”の消臭・捕集ギミックを積層されているからです。

我が家(大型犬2頭・マンション・室内トイレ運用)では、今回発売前にデモ機を使わせていたく機会をいただいたため、まずはリビングに設置しました。

ペットルーム以外でも効果を実感しやすい“動線入口”設置

5分で“玄関のオシッコ臭”が消えた

トイレシートは密封ゴミ袋で室内保管。それでも、ふとした拍子に漏れる“ツン”が悩み。起動5分後、玄関のドアを開けた瞬間の匂いが消失。トイレシートに鼻を近づければ尿臭はしますが、空気中の臭気がなくなる──体感としてこれが大きいと感じました。

トイレサークル外のゴミ袋を設置しているため、ここが“無臭化”。帰宅一歩目の体験が変わる。(ここではマットはあえて裏返しに)

なぜ効く?──OdorFence™ ×高性能HEPAフィルターの二段構え

OdorFence™テクノロジーは、酵素+カーボンの多層構造で臭気分子を狙い撃ち。オゾン不使用の安全設計です。ここにブルーエアのPAC(Particle+Carbon)フィルターが重なることで、臭気と微粒子の同時ケアを可能に。

“良い香りで上書き”ではなく、「無臭~中立」へ空気を戻す設計思想。結果、鼻呼吸が心地よいと感じます。

次回【後編】は、12kg以下ベッド機能/抜け毛キャッチ/アプリ可視化/電気代/家族の変化まで徹底レビューいたします。

東京都動物愛護推進員、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士1級
石原 美紀子

出版社勤務を経て、保護犬活動とドッグ・トレーニングを学んだ知見をベースに独立。以後20年以上、ペット/食品/文房具/インテリア/雑貨/家電/自動車/旅行/教育/育児など多分野で執筆・編集。検証した製品は延べ約3万点。夫と息子、オーストラリアン・ラブラドゥードル、スタンダード・プードルと暮らす。
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