コラムColumn
発達が気になる息子にコーギーを飼ったら 家庭の空気が一変した話
犬派か、猫派か。
これは我が家において、ペットの話題で戦乱を引き起こすパワーワードだ。家族構成は筆者と妻、長男(12歳)、長女(10歳)という男女比率2:2のバランス型だが、犬派は母と息子、猫派は父と娘とテレコの意見であり「そろそろペットでも飼う?」という話題が出るやいなや、ケンケンガクガクの論争が繰り広げられる。
やれ犬は従順でかわいい! 方や猫は気ままでかわいい! 常に議論は平行線だ。
だったら両方飼っちゃえばいいじゃん、という適当な意見に妻は大反対。「一匹でもまともに面倒見られるかもわからないのに、多頭飼いなんてとんでもない!」と一蹴される。そりゃそうだ。こうしてペット論争はいつも収束を迎えるのだが……。
ご多分に漏れずコロナ禍のペットブームに便乗することに
本コラムでも何回かトピックにしてきたが、息子は若干ASD(自閉スペクトラム症)気味のいわゆる“グレーゾーン”というやつだ。まあ全体的にコミュニケーションが苦手という特性があり、言葉足らず、表現がままならない。本人にとってもこれはストレスのようで、段々と口数が減ってきた。
自分の言いたいことだけを話し続けたり、会話にならないと判断すると返事をしなくなったり。家庭内においても妻と私のストレス源となっている。しかも、追い打ちをかけたのが新型コロナによる外出自粛。
四六時中そんなイライラにさらされると人間おかしくなってしまう。日々、妻の機嫌も最高に悪い。どうにか解決法を、と探していたところテレビでたまたま見かけたのが、似たようなASDの中学生が犬を飼ったことで劇的に改善したという話だ。
猫派の筆者は悩んだ。死ぬほど悩んだ。しかし、背に腹は代えられぬと「い、犬もいいかもね(ひきつり笑顔)」と一路ペットショップへ足を運んだ。
たしかにすごい犬の愛情表現
心を奪われたのは「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」。一般的にコーギーと呼ばれるやつだ。愛くるしい顔、短い足、にも関わらず牧羊犬として重用されてきたため中型犬なのに大型犬なみの運動量を持っているという。
それって散歩が大変なんじゃ……という気持ちもよぎったが、家族の満場一致もあり決定。すると息子は「夢みたい」となんだか、らしくない情緒的な発言を(笑)。これが功を奏し、コロナ禍の運動不足解消、早起き習慣など家族の健康を維持してくれている。
*
そして狙い通り、息子くんは犬とのコミュニケーションが気に入ったのか、べったりと離れない。そもそも犬は飼い主に従順で、当然だが言葉を使ったコミュニケーションではなく、すべてボディランゲージで愛情を示す。グレーゾーンの息子にとってそれが心地良いらしく、散歩も進んで行くし表情も柔和になってきた。
また、ASDの特徴である「こだわり」も犬は嫌がらない。毛並みの手触りが気に入った息子がず~~~~っと撫でていても全然へっちゃら。抱きついても、大暴れしても応えてくれる犬の存在は、まさに無償の愛を与えてくれるのかもしれない。
犬って、すごくない?
だけど部屋は汚くなるという問題も
まあいいことばかりではなく、家の中で犬を飼えばもちろん抜け毛やニオイが気になる。比較的長毛なコーギーは換毛期などに入ると、わっさわっさ毛が抜けるし服にもつく。床やカーペットに付着したものは掃除機で掃除するが、そもそもふだんから空気中を毛が舞っているのは少し気になる。
そこで空気清浄機を導入するべく、広いリビングでも適応可能なブルーエア「DustMagnet(ダストマグネット) 5440i 」(適用床面積:~56㎡(34畳))をセレクト。
搭載フィルターでハウスダストからペットの毛やニオイにも効果を発揮する。
なにより「Blueair DustMagnet(ダストマグネット)」がいいのは、家具になじむデザイン性だ。一見して空気清浄機とはわからないし、北欧家具のようなたたずまいにプラスしてサイドテーブルとしても使える。小物置きにしてもいいし、観葉植物などインテリアをディスプレイもできるというわけ。
ペットがいても、部屋をきれいにする意識が生まれる優れものだ。
ライフスタイルの変化が求められる昨今、我が家のような凸凹家族は大きく影響を受けやすい。娘は最近「やっぱり猫もいいなあ」とか言い出す始末だし、たしかにこうなったら猫も……と自分も虎視眈々と妻の機嫌をうかがっているところ。
なんにせよ、家庭の空気をよくしてくれたペットの力に脱帽するばかりの父だけど、いろいろな場所をみんなで散歩して、健康的な生活を送れるのが一番だと思うのでした。
Text by 三宅 隆
ブルーエア空気清浄機
おすすめ商品
編集者/ライター。フリーランス、編集プロダクション、共同通信社勤務を経て、現在は徳間書店が運営するWebマガジン「&GP」副編集長を務める。家電、ガジェット、時計などを中心に執筆・編集を行う。2児の父で、料理を作るのは好きだが毎回おいしいとは限らない。
関連記事
生意気盛りな思春期たちを寡黙にやり過ごせるようになりたい | 三宅 隆
パパ、パパ、とかわいい声で親のあとをついてきていた我が長男も、あっという間に10歳を迎えた。日々すくすくと育つ姿に、頼もしさを覚え始めた今日このごろ。逆に言えば生意気になり、人の話は聞いてない、屁理屈...
text by 三宅 隆
五感が開放されるキャンプはこどもの教育にピッタリの「教室」です
ここ数年、バーベキューやキャンプを中心としたアウトドアが盛り上がりを見せている。また、猛威を振るう新型コロナウイルスの影響もあり、“三密”を避けて遊べるアクティビティとして注目を集めるのは当然だろう。...
text by 三宅 隆
釣りで育む、こどもに“命をいただく”という意味の伝え方
「はい、手を合わせて、いただきます!」 幼少のころからこどもに教えてきた食卓でのマナー。食べ物をいただく、つまり命をいただくことへの敬意を払う作法だ。誰しも動作としては身についているが、意外とそ...
text by 三宅 隆
犬アレルギーの私と愛犬3匹との暮らしを 支えてくれる空気清浄機
我が家では今までに、3匹の犬を飼ってきました。 初めの子コーギーがやってきたのは、私がまだ中学生のとき。 その1年後にクリスマス生まれの真っ白なミニチュアシュナウザーを迎え、2匹の愛犬と一緒に学生...
text by 戸井田 満樹(といだ まんじゅ)