コラムColumn
”ピュアパ”が高い!ブルーエアのHEPASilentフィルターと一般的なHEPAフィルターの違いを解説
今年の花粉は控えめに言って最悪だ。環境省によればスギ花粉の飛散量は過去10年で最大になり、都心では去年に比べて倍以上との予測もある。うちの6歳児もハナをたらしはじめてしまったので、寝室に加えてリビングにもブルーエアの空気清浄機を追加することにした。ブルーエアでそろえた決め手は、かわいいデザインとフィルターの性能だ。ブルーエアは一般的な空気清浄機と比べ、コスパならぬ“ピュアパ”、つまり空気清浄効率が高いのである。
花粉対策にブルーエアの「DustMagnet(ダストマグネット)」を投入
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わが家に投入したのは2021年に登場した「Blueair DustMagnet」。ダストマグネット、“ホコリ磁石”というすごい名前はピーナッツの登場人物で、ホコリを引き寄せてしまうピッグペンの口癖「I’M A DUST MAGNET!」から取ったものだろう(註:単なる筆者の思いつきです)。
DustMagnetがいいのは北欧インテリアのような脚つきのデザインだ。家電に100%興味がない妻も「えっ何これかわいい!!」と喜んでくれた。ソファの脇に置けば天板がサイドテーブルとして使えるところもえー何それいいじゃんという感じだ。
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ちなみに最近インテリアに擬態した家電は「ステルス家電」と言って人気があるらしい。ステルス家電に空気清浄機部門があるならダストマグネットを推したいところだ。
そして見た目より重要なこととして清浄機能が強い。上下に2つのフィルターがついていて、底面と上面からダブルで空気を吸い込む仕様になっている。特に底面はハウスダストが漂いやすい床上30cmの空気をキレイにしてくれる。ハウスダストとともに床面を漂う花粉もダブルフィルターが取ってくれるという算段だ。
使い始めて1ヵ月強。フィルターは上下ともしっかりホコリで汚れてくれていて、ダストマグネットの名に恥じぬ働きをしてくれている。こどもが砂まみれで帰ってきたときにはブワーッと強風になっていたので本体背面のセンサーも働いてくれているらしい。花粉もしっかり吸い込んでくれているものと期待しているぞマグネットくん…
ブルーエア独自の静電式「HEPASilent テクノロジー」は清浄効率がよくお手入れしやすい
さてこれがなぜダスト“マグネット”なのかといえば、ブルーエアのフィルターがいわゆる静電式だからだ。ブルーエアでは独自開発の多層フィルターと帯電の仕組みを総合して「HEPASilent テクノロジー」と呼んでいるが、一般的なHEPAフィルターとは仕組みが異なっている。
空気清浄機というのはそもそもフィルターにファンで空気を送り、繊維の編み目に粒子をくっつけて捕らえる製品のこと。そこで使われるHEPAフィルターは、直径110μm以下のガラス繊維濾紙を織ったフィルターを指す。要はとても目が細かいフィルターだ。
JIS規格では「定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率を有しており、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルター」と定義されている。
HEPAフィルターはとても小さな粒子も捕らえるので、ハウスダストや花粉はもちろん、ウイルス対策としても使える。厚生労働省が新型コロナウイルス感染対策のための換気方法のひとつとして推奨したのもHEPAフィルター付き空気清浄機だった。
HEPAフィルターには目の細かさによってH11、H12、H13という形でグレードがあり、JIS規格の性能に該当するのはH13相当のHEPAフィルターとなっている。
一方、ブルーエアの「HEPASilent テクノロジー」は目の細かさで言えばH11相当の粗さ。そのままでは粒子を取りこぼしてしまうが、イオナイザーを使って粒子に電気を帯びさせ、磁気でフィルターにくっつける仕組みになっている。
要するに、静電気でホコリをくっつけるモフモフのハンディモップのようなイメージだ。空気清浄機の中で機械とフィルターを使ってモフモフしている感じだろうか。
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この方式のメリットは、空気が通りやすいぶん効率が良くなることだ。HEPAフィルター式に比べるとキレイにできる空気の量は45%多く、消費電力は29%低くなる。ファンの回転もゆるやかになり、運転音も静かになる。だから「HEPASilent」なのだろう。
一方、デメリットはフィルターのお手入れ方法が限られていて、フィルターをくりかえし使えないところだ。ただし逆に言えば一定期間経ったらフィルターごと交換すればよく、面倒なお手入れがいらない。私のようなズボラ民にとってはこれもメリットである。
ちなみにDustMagnetはWi-Fi機能を搭載していて、専用アプリで稼動状況を反映したフィルター使用率がリアルタイムで確認できる。室内空気の汚れ具合や外気の状態までわかる優れものなので、ぜひアプリも活用してほしい。
空気清浄機選びは「CADR」も要チェック
そもそもなぜブルーエアが“ピュアパ”の高いHEPASilentテクノロジーを使っているのかといえば、空気清浄機というものは「ろ過効率」と「ユニットが提供できる気流」の組み合わせで評価されるべきものだと考えているからだ。
空気清浄機市場では「0.3μmサイズの粒子を99.97%除去!」などと除去性能を示す値が並んでいるが、多くの場合は単にフィルターの性能を示しているだけ。空気清浄機本体の性能を示したものではなく、違いがわかりづらい状況だ。
そんな中、ブルーエアは製品を「CADR(クリーンエア供給率)」指標で評価している。
CADRは空気清浄機が1分間あたりに供給する清浄な空気の量をあらわし、粒子サイズの異なる「タバコ煙」「ホコリ」「花粉」の3項目でテストを実施するもの。一般的には、数値が高いほど空気清浄機の性能が高いことを示すことになる。
それでは実際どうなのかということだが、カナダ国営放送のCBC Newsがトロント大学と提携し、北米の人気製品を並べて性能比較した番組では、ブルーエアのCADRが他製品と比較して明らかに秀でているという結論になっていた(2021年放映時)。
出典『CBC News』:https://www.cbc.ca/news/business/portable-air-purifier-tests-marketplace-1.5900782(外部リンク)
いま日本で空気清浄機を買おうとしたとき、違いがわかるのはフィルターとセンサーの種類くらいだ。売り場には「花粉対策」「ウイルス対策」などのPOPが掲げられているが、CADRという客観的な指標により“ピュアパ”を示しているブルーエア独自の姿勢はもっと評価されてもいいのではないかと個人的には思う。
Text by 河合克三
ブルーエア空気清浄機
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38歳、2児の親。テレワークが極楽なインドア派編集者。海とこどもと海外ドラマに癒される日々。最近のお気に入りは「秘密の森」。チョ・スンウ似と言われたことも。
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