コラムColumn

8月8日は「世界猫の日」。 猫アレルギー持ちが愛猫と暮らす4つの対策とは

2024.08.01エッセイ
/

日本で「猫の日」といえば2月22日ですが、『世界猫の日』(World Cat Day)というのもあるのをご存じでしょうか。それが8月8日。カナダに本部を置く動物愛護団体・国際動物福祉基金、「人間と猫の友情を深め合い、猫に安全な生活を提供することを誓う日として、2002年に制定しました。

ペットフード協会(東京)の令和5年の全国犬猫飼育実態調査(推計値)によると、猫の推定飼育数は約906万9千匹で、犬の飼育数を200万匹以上上回る人気ぶり!一方で、猫を飼っているけれど猫アレルギー、という人も少なくありません。そこで今回は、アレルギー持ちでも愛猫と幸せに暮らす対策を7つ、ご紹介します!

猫アレルギー、原因は?

飼い猫を溺愛しているのに、抱っこすると目がかゆくなったり、くしゃみが止まらなくなるといった症状が起こってしまう猫を愛する身としては悲劇ですよね。ほかにも、鼻水や鼻詰まり、喉や皮ふのかゆみ、重症になると吐き気やめまい、アナフィラキシーショックが起こる可能性もゼロではありません。

この猫アレルギーの原因となっているのは、猫の毛や唾液などに含まれる「Fel d1」(フェルディーワン)というダニアレルゲンより小さい物質。空中を長く浮遊し、天井や壁、カーテンに付着しやすいため、猫自身がいなくても症状が出てしまうといいます。

こうしたアレルギー症状を起こさないため、薬を飲んでいる人もいると思いますが、アレルゲンをできるだけ減らし、さらされないようにすることも重要です。具体的に何をしたらいいのか、以下にまとめました。

猫アレルゲンを減らす対策4つ

1.空気清浄機を使う

空気中のアレルゲンを取り除く方法として有効なのが、やはり空気清浄機を使うこと。そもそも空気清浄機は、空気中の有害物質を取り除くための家電ですので、アレルゲンを減らす効果が期待できます。

実際、ブルーエアの空気清浄機「DustMagnet」で実験したところ、ネコ由来のアレル物質を60分で98.52%低減させることができました。DustMagnetは、一般的なHEPAフィルターより小さい粒子を除去できるHEPASilent(ヘパサイレント)テクノロジーを採用しているため、非常に小さい猫アレルゲンもしっかり除去できたと考えられます。

また窓を開けて換気をし、室内の空気を入れ替えることも、空気中のアレルゲン濃度低減に有効です。

2.こまめに掃除し、アレルゲンを減らす

猫アレルゲンは、抜け毛にも付着していますので、こまめに掃除して取り除きましょう。できるだけ“抜け毛が落ちていない状態”を保つことが大切ですので、すぐに掃除できるよう、コードの抜き差し不要なコードレス掃除機があると便利。時間がなくて、掃除がなかなかできない人は、ロボット掃除機を取り入れるのもいいでしょう。

ほか布製品にも猫アレルゲンが付着しやすいので、カーテンなどの表面も掃除機がけし、カーテンはこまめに洗うといいですね。またカーペットや布ソファもアレルゲンが溜まる原因になりますので、できれば使用しないか、素材を変えるといいかもしれません。

ほか壁材の中には、アレルゲンの働きを抑制するものもありますので、こういった建材を導入するのも方法の1つです。

3.こまめにブラッシングする

抜け毛が家中に散らばるのを防ぐために、こまめにブラッシングして毛を集めておきましょう。その際はアレルゲンが舞う可能性もあるので、マスクを忘れずに。その際、お手入れスプレーをかけてからブラッシングすると、アレルゲンの舞散りを低減することができます。

できればシャンプーもして猫ちゃん自身に付着したアレルゲンを減らしたいところですが、シャンプーが好きな猫ちゃんは全体の1割程度だそう。多くの猫ちゃんにとっては大きなストレスになりますので、あくまで無理のない範囲で行いましょう。

4.寝室には入れないと決める

1日の終わりに猫ちゃんに一緒に寝るのが、至福の時……という人も多いと思いますが、場合によっては「寝室には入れない」という決断も必要です。というのも猫ちゃんが布団に入ると、当然のことながら布団にアレルゲンが付着してしまいますが、『室内環境アレルゲンとしてのペットおよびスギ花粉アレルゲン』(公衆衛生研究刊)によると、布団中の猫アレルゲンの量は、ダニアレルゲンの60倍も検出されたとか。睡眠中もアレルゲンに晒されることは、睡眠不足や症状悪化につながりかねませんので、寝室だけは安心して呼吸できる場所にするのも重要です。

猫ちゃんと幸せに暮らすために

ある調査によると、猫を飼っているけれど猫アレルギーという人は、調べていない人も含めると全体のなんと約4割。また世界で見れば、成人の5人に1人が猫アレルギーとも言われています*。あらかじめ猫アレルギーとわかっていた場合は、飼うのをやめるのが賢明ですが、実際には「飼い始めたからわかった」「飼い始めてから症状が出始めた」という人も多いようです。

だとしたら、あとは猫アレルゲンと上手に付き合っていきたいところ。病院で薬をもらうほか、上記のような方法でアレルゲンを減らしながら、猫ちゃんとの幸せな日々を送りたいですね。

Text by こどもの空気研究所 編集部
ブルーエア空気清浄機

 

*:Managing Cat Allergens|Purina Institute

おすすめ商品

こどもの空気研究所編集部