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知らないと効果半減?空気清浄機の間違った選び方、使い方

2024.09.11エッセイ
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コロナ禍を経て空気清浄機を使い始めた人も増えてきました。一方で、空気清浄機のことをよく知らないために、間違った選び方や使い方をしてしまっている人の話もよく聞きます。そこで今回は、気をつけたい空気清浄機の選び方、使い方を5つ紹介します。

選び方編

まずは選び方でよくある間違い、勘違いから。

適用床面積をそのまま鵜呑みにする

エアコンなどの空調家電を購入するきは一般的に、部屋のサイズよりパワーが弱いものを選ぶと十分な効果が得られないため、適用床面積を参考にすると思います。空気清浄機も、日本電機工業会規格(JEMA1467)で規定されている基準で算出した数字が適用床面積として提示されていますが、これはあくまで目安。空気中の汚れは少しでも早く清浄化したほうがよいので、実際は部屋の面積より広い適用床面積のもの選ぶのが基本です。なおブルーエアの場合は、世界基準とされている「CADR値」で算出した「推奨フロア面積」を提示しています。

1人暮らしだから空気清浄機はいらない

確かに自分1人なら、そんなに空気も汚れないし、なくても大丈夫と考えがちです。でも実際はどうでしょう。日中に換気ができなかったり、人によっては掃除が行き届いておらず、ホコリだらけの部屋に帰宅していませんか。そんなとき空気清浄機を置いておけば、多少きれいなお部屋をキープできます。お手入れの手間が少ないものを選べばズボラな人でも使い続けられますね。

ワンルームなどの単身者向けサイズなら、Blueairの「Blue Max 3250」(適用床面積22畳・推奨フロア面積12畳)で16,940円など、意外とリーズナブルに購入が可能。もちろん換気や掃除はお忘れなく。

使い方編

続いて使い方ですがその前に、新品を購入したら必ず行ってほしいのが、フィルターのチェックです。多くの場合、新品のフィルターにはビニールがかかっていますので、必ず外しましょう。ビニールを外さないまま1年間(場合によってはそれ以上)使い続けた人の話をとてもよく聞きますが、空気清浄機はフィルターが命なので、ほぼ役割を果たしていないことに(それでもプレフィルターがホコリは取ってくれたでしょう)。もったいない話です。

では本題です。

お手入れをしないで使い続ける

先ほどもお伝えしたように空気清浄機はフィルターが命。フィルターが微細な有害物質を捉えてくれることで、お部屋の空気がきれいに保てるわけです。しかし使い続けると当然、フィルターにホコリや有害物質が溜まって空気が通りにくくなり、新たな有害物質をキャッチすることができなくなります。

そのため取扱説明書にしたがって、定期的なお手入れが必要になるわけですが、お手入れをしていない人は意外と多いのです。お手入れが面倒な人や、お手入れの際のホコリの舞い散りがイヤだという人は、フィルター交換式を選ぶといいですね。

純正ではないフィルターに交換する

先述のように空気清浄機の中には、フィルターをお手入れして使い続けるタイプと、フィルター交換式があります。フィルター交換式は、空気清浄機の命であるフィルターが新品になるわけですから、清浄性能を落としたくない人にもおすすめですが、交換フィルター代がもったいないと躊躇し、互換フィルターを購入している人も多いようです。しかし互換フィルターは素材や構造が純正とは異なったり、中には異物が混入しているケースも。フィルター交換式を使う場合は、純正を使い続けるのが安心です。

空気の汚れが気になったときだけ電源を入れる

空気清浄機の効果は目に見えにくいため、焼き肉をして煙が部屋に充満したとか、花粉が気になる季節だけ電源を入れている人もいるかもしれません。確かに短期的に気になる空気の汚れは感じられなくなりますが、空気清浄機の真骨頂は、目に見えない微細な有害物質まで取り除けること。PM2.5やハウスダストなど、空気中には常に有害物質が漂っていますので、24時間つけておくのがいいでしょう。

 

実は空気清浄機の電気代は、さほど高くありません。例えば広い部屋にも対応するBlueairの「Blue Max  3450i」(適用床面積48畳・推奨フロア面積26畳)の消費電力は最弱運転で4Wですので、1ヶ月24時間使用した場合の電気代は約90円(電気代の目安単価31円で計算)。実際は料理をしたり、ホコリが舞ったりしたときにパワーアップしますので、電気代はもっとかかりますが、それでもじゅうぶん安いのではないでしょうか。

せっかく空気清浄機を使うなら、正しい知識で正しい使い方をして、十分に効果が得られる状態にしておきたいですね。

Text by 田中真紀子

ブルーエア空気清浄機

 

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家電・美容家電ライター
田中 真紀子

家電を生活者目線で分析、執筆やメディア出演を行う白物・美容家電ライター。日常生活でも常に最新家電を使用し、そのレビューを発信している。専門家として取材やメーカーのコンサルタントに応じることも多数。夫、息子、犬(チワプ―)の3人と1匹暮らし。