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いまや単機能空気清浄機がトレンド! ブルーエアがパイオニアといえる理由とは

2023.10.06エッセイ

空気清浄機と加湿器が必要なら、「加湿空気清浄機を購入すれば一石二鳥では?」と考える人が多いかと思いますが、実は加湿空気清浄機が主流なのは日本だけ。海外の多くの国では、加湿機能がつかない単機能空気清浄機を使用しているのです。しかもここ数年、日本でも単機能タイプが続々登場し、単機能がトレンドとなりつつあります。

ではなぜ単機能がいいのでしょう。その理由について、以前から「空気清浄機は複合機ではなく単機能を選ぶべき!」と言い続けている家電スペシャリスト、滝田勝紀が解説します。

加湿機能がつくと空気清浄性能が落ちる

ブルーエアはもちろん、一般的な空気清浄機メーカーの製品ラインナップを眺めてみてください。対応畳数の大きいもので、性能が高いとされるモデルのほうが、性能が低いモデルより容積が大きいのが分かりますよね。つまり、空気清浄機の性能を高めるのに、本体の容積というのは重要な要素であり、同じような構造である以上、容積の大きい空気清浄機のほうが性能が高いと言っても過言ではないのです。

それを踏まえると、空気をきれいにするために開発された空気清浄機本体が、その容積を加湿機能と分割すること自体どうなんでしょう?空気清浄機も加湿器も分割することで、それぞれ中途半端な性能となってしまっていると言えるのではないでしょうか?

つまり、空気をきれいにするために空気清浄機を選ぶなら、加湿空気清浄機という複合機ではなく、空気清浄機のみに性能を特化した単機能空気清浄機を選ぶべきなのです。

加湿器と空気清浄機は置き場所が異なる

加湿機は水を使用します。当然、タンクを頻繁に洗浄しないといけなかったり、手入れも煩雑になりがちです。手入れを怠るとカビの発生源となったりして、せっかく空気清浄機できれいな空気を送り出しているにもかかわらず、その空気と一緒にカビを空気中にばらまく危険性も十分考えられるわけです。

近年の住宅というのは気密性が高く、空気が排出されにくいため、一度空気の汚れが住宅内に入り込んでしまうと室内に滞留してしまいます。だからこそ、空気清浄機は24時間365日つけっぱなしにしておくことと推奨されていますが、そうなると加湿空気清浄機の場合、必然的に真夏にも加湿器を出しっぱなしにしておく状態となります。これって、日本の一般的には広くはない居住環境を考えると、スペース的にものすごく損をしていることになりますよね。

主に冬の乾燥する時期に活躍する加湿器は、空気清浄機と置き場所は別々のほうが、実は効率良く加湿できるということもわかっております。エアコンの暖房と組み合わせて使う場合、暖房の風は通常下に向けるため、加湿器はその下部あたりに置くことで、湿気を温風に乗せて効率的に運べます。一方、その対流が弱まりやすい、エアコンとは対面の壁下あたりに空気清浄機を置くことで、湿度の高まった空気は天井面に向かって再び強い対流となり、結果、最も効率的に部屋全体に効果を高められるのです。

関連記事:空気清浄機は部屋のどこに置いたらいい?最適な置き場所をチェックしよう

ブルーエアは単機能空気清浄機のパイオニア

上記が、筆者が「空気清浄機は複合機ではなく単機能を選ぶべき!」と言い続けてきた理由です。そしてブルーエアは単機能空気清浄機のパイオニアと言える存在だと考えています。

ブルーエアは創業者であるベント・リトリ氏が、“娘にきれいな空気を吸わせるために、ベストな空気清浄機を作ろう!”と、1996年にスウェーデンで立ち上げた会社です。25年以上に渡り、余計な機能を搭載することなく、空気をきれいにすることだけに特化した単機能空気清浄機のみを作り続けてきた、まさに空気清浄専業メーカーのパイオニア的存在なのです。

なかでもクラシックシリーズやプロテクトシリーズは、米国家電製品協会(AHAM)による規定された空気清浄機の性能評価の世界基準規格CADR(Clean Air Delivery Rate)で最高値を獲得。2013年に中国でPM2.5問題が深刻になった際、中国国内のアメリカ大使館が全職員に対してブルーエアの空気清浄機を数千台導入させるなど、その実力は世界60カ国以上で現在も最高評価の空気清浄機として認められています。

以上のことから、本気で空気をきれいにしたいなら単機能空気清浄機を選ぶべき、それも世界基準で最高評価を獲得しているブルーエアをおすすめします。

Text by 滝田勝紀
ブルーエア空気清浄機

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Beyondプロデューサー・家電スペシャリスト
滝田 勝紀

Beyond Magazineのプロデューサー。All Aboutの家電ガイドとして活動中。楽天のショッピングSNS「ROOM」の家電公式インフルエンサーを務め、フォロワー数は56万人(2023年10月現在)以上を抱える。ベルリンで毎年開催される世界最大の家電見本市「IFA」ほか、海外取材の経験も豊富。インテリアスタイリスト窪川勝哉氏とともに、オフィス兼「家電とインテリアのショールーム」をオープン。コンサルティングクリエイターとしても活躍中。