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マスクってどう選べばいいの?不織布マスクの性能をチェックしよう

2021.03.11エッセイ

こどもの頃を思い出せば、給食当番か風邪を引いたときぐらいしか着けた覚えのないマスクですが、今や外出時のマストアイテムです。布マスクやウレタンマスクよりも飛沫を防止する効果が高いと知られてきたのが不織布マスク。
しかし、一見同じような不織布マスクにも、性能や用途に違いがあるのをご存じでしょうか。

今回はどれぐらいのサイズの粒子を遮断できるのかを中心に、マスクの選び方を解説します。


パーセンテージだけでなく「何が」カットできるかをチェックしよう

もしお手元にあれば、マスクのパッケージをご覧下さい。「99%カット」などと大きく文字が印刷されているかもしれませんが、これだけでは性能はわかりません。「何が」99%カットなのか製品によって異なるからです。
製品によっては、裏面などに「PFE99%」「VFE95%」といった表記が見つかるのではないでしょうか。
これらは、どのサイズの微粒子を防げるかを試験した結果を表すものです。

PFE(ラテックス微粒子遮断効率試験) 試験粒子径約0.1μm
VFE(生体ウイルス遮断効率試験) 試験粒子径約0.1μm〜5.0μm
BFE(バクテリア濾過率試験) 試験粒子径約3μm
※1μm(マイクロメートル)は1㎜の1000分の1

マスクのパッケージには、これらに空気中の微粒子がどのぐらい「ろ過(捕集)」されたかの測定値(パーセント)が合わせて表記されています。
たとえば「BFE99%」とあれば、直径約3μmの粒子を99%カットできたという意味です。

ウイルスは種類によって大きさが異なりますが、新型コロナウイルス(COVID-19)単体の大きさは約0.1μmで、インフルエンザウイルスとほぼ同じです。
ウイルスを含んだ飛沫のサイズは、3~5μm程度とウイルスそのものよりも大きくなるため、マスクであればBFEのレベルでも一定の感染予防効果が期待できるでしょう。

一方、花粉はウイルスよりもかなり大きく、スギやヒノキの花粉の直径は30μm~40μmです。
つまり、花粉用マスクとして売られている製品では、ウイルス飛沫を防げない可能性があります。
また、布マスクやウレタンマスクは遮断率試験を経ていないことが多く、一般的に不織布マスクよりも粒子を通しやすいとされています。
もちろん着けないよりは飛沫を吸い込まない・吐き出さない効果はあるため、意味がないわけではありません。

ちなみに、医療現場でも使われるサージカルマスクとは、FDA(米国食品衛生局)の基準ではBFE95%以上。N95マスクは0.3μmの粒子を95%以上遮断できることが条件です。

一時期は品薄になっていた不織布マスクですが、供給が安定してきたこともあってか、多くの製品にPFE、VFEなどの数値が表記されるようになってきました。ぜひ、パッケージの裏の表記をチェックして選んでみてください。
また、実際にウイルスを吸入しないためには、しっかりと口元を覆うサイズ感やフィット感も重要です。マスクの性能を最大限に発揮させるために、隙間のないよう装着しましょう。

ちなみに、フィルターの性能が重要なのは空気清浄機も同じ。

ブルーエアの「Blueair Protect」シリーズには、ウイルスよりも小さな0.03μmまでの超微粒子を99%以上除去*するフィルターが搭載されています。

高性能なマスク以上に優れた性能で部屋中の空気をキレイにしてくれているというのは安心ですね。

Text by 小口覺
ブルーエア空気清浄機


【試験機関】暮らしの科学研究所(株)【試験方法】30m³試験空間にてBlueair Protect 7770iを運転させ、SMPSにより粒子濃度の測定実施【試験粒子】塩化カリウム(5w%水溶液)【試験機運転条件】Blueair Protect 7770iをスピード[3]で運転【試験結果】約15分で30~100nmの超微粒子を99%以上除去 *周囲環境(湿度・温度)運転時間、フィルターの使用期間、劣化状況により異なります。

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