コラムColumn
赤ちゃんのアレルギー対策に使い始めたブルーエア空気清浄機「Blue 3210」に大満足
「くしゅん!アウー」
かわいい。
生まれて2ヵ月になる赤ちゃんがくしゃみをした後に言う「アウー」である。全人類に聞かせたい。妻も「動画に撮りたいんだけど難しい〜」と言っている。くしゃみの音で録画が始まるカメラを探すべきか。
だがもし赤ちゃんがハウスダストのアレルギーになったらと考えたらそんなことは言っていられない。アレルギーはつらい。私もアレルギー性鼻炎だったのでよくわかる。鼻水をすすりながら走るマラソンは地獄だ。この呪いは自分の代で終わらせたい。
呪いを解くのに必要なのはカメラではなく空気清浄機だ。
ということで、あれこれ調べてブルーエアの「Blue 3210」を使い始めた。
適用床面積は15畳。直径20㎝ほどと赤ちゃんの部屋に置くのにちょうどいいサイズで、見た目もよく、ホコリにすばやく反応するので大満足だ。
フィルターは性能抜群、お手入れほぼ必要なし
Blue 3210を選んだ一番の理由は「シンプルだから」だ。
赤ちゃんのいる部屋に必要なのはアレルギー源になるほこりや花粉などをちゃんと吸ってくれる機械だ。逆に言えばそれ以上の機能は望まない。育児とテレワークでバタバタなのでお手入れの手間は省きたい。赤ちゃんの部屋は何かとものが多いのでかさばるものは置きたくない。なるべく存在感がないやつが望ましい。
そこで見つけたBlue 3210は、ざっくり言えば高性能フィルターにセンサーつき大型ファンを載せただけという超シンプルな1台だ。
ブルーエアのラインアップでいえば基礎の基礎。
ラーメンでいえば味つき玉子をのせただけの味玉ラーメン。辛ねぎなどのトッピングがないぶんラーメン本来の味がはっきり出る、店の実力がわかる一杯というやつだ。
Blue 3210
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HEPAタイプの高性能フィルターにセンサーつきの大型ファンをのせただけという潔さ
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何より大事な清浄性能は最高レベルだ。
心臓部にあたるフィルターは「パーティクル プラス カーボン フィルター」。多層構造のフィルターが0.1μm以上の微粒子を99.97%まで除去*1する。10〜20μmのホコリやカビはもちろん2.5μmのPM2.5にも対応。カーボンフィルターも備えていてペットのにおいも除去できる。
プレフィルターは洋服のように着脱できる。あらわれるのは「パーティクル プラス カーボン フィルター」だ
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外に見えるのは0.1μm以上の微粒子を99.97%まで除去*1する独自開発の多層フィルター
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中に見えるのはニオイを除去するカーボンフィルター
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最近気にしなければならなくなった感染予防の面でも役に立ちそうだ。
感染予防には定期的な換気が求められるが、寒い日に窓を開けると一気に部屋が冷える。
赤ちゃんがスヤスヤ寝ている部屋には悩ましい問題だが、Blue 3210のような高性能フィルターを搭載した空気清浄機を一日中回していれば感染症対策としての効果も期待できる。
高性能フィルターがラーメンとすれば、味玉にあたるのがセンサーだ。
本体裏にセンサーがついていて、空気の状態にあわせて風量の自動調節ができる。センサーがとらえた空気の状況は、正面のLEDが青・オレンジ・赤の3色に光って教えてくれる。
お手入れはほぼ必要ない。
基本的にはメインフィルターを半年に1回交換*2するだけでいいという割り切った発想だ。デザインはシンプルで和室にもなじむ。適用床面積は15畳で寝室向け。価格も24200円(ブルーエアストア価格)とお手ごろだ。
一方、最新の機能は一切ついていない。
二酸化炭素濃度などを数値で表示するモニターはない。空気の状態や運転状況をスマホで確認する機能はない。部屋が暗くなると自動的に運転音を落とす夜間モードもない。だがそれがいい。
そもそもフィルターの性能がよく、センサーが部屋のホコリに反応してくれればそれで満足だ。
プレフィルターはカラーバリエーションとして5色が用意されている。
北欧家具のように部屋に合わせてファブリックを替えられるという発想が面白い。どれも北欧らしい落ち着いた色味で見ているだけで楽しい。グレーと迷って結局ブルーにした。
「Night Waves」。夜の海のような深い青がイメージだという。なおプレフィルターは着せ替え可能で水洗いができる
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置いてあることを忘れる存在感のなさ
Blue 3210が届いたときびっくりしたのは小さいことだ。くずかごのように小さく、良い意味で存在感がない。床でおむつ替えをしていても圧力がなく、赤ちゃんを見守るロボットのような風情があった。
一日中動いているのにいい意味で存在感がない
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調子に乗って折り紙とブロックおもちゃのパーツを使って目と腕をつけたら完全に昭和のロボットになった。4歳になる長男にウケた。和室になじむロボットである。
目と腕をつけたら昭和のロボットになった
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センサーが後ろについているのでホコリに反応するのか気になったが、長男がふとんをバサバサやりはじめたとき、ランプがすぐオレンジ色に光って「ブオー」とファンが回りはじめたので思わず「お〜」と声が出た。しっかりホコリを吸ってくれている証拠だろう。というかふとんをバサバサしないでくれ長男。
一方で、たまに何もしていないときにも「ブオー」と反応しているときがあった。
霊障かと思ったが、思い当たったのはエアコンだ。エアコンは一日中つけっぱなし。フィルター自動掃除タイプなのでお手入れもほぼしていない。赤ちゃんはこれまでエアコンがまきあげるホコリを吸いまくっていたのかと思うとゾッとした。
基本の運転音は18dB(A)。耳を近づけなければファンの音は聞こえない。センサーが反応して風量が上がったときはやや目立つが、最大運転時でなけば気にならない。風量を落とせば運転音は小さくなるが、寝るときも自動運転のままで問題はなかった。赤ちゃんと一緒の部屋で寝ている妻は「置いてあることを忘れていた」と言っていた。
本当に存在感がない。空気清浄機というか空気だ。
風量は3段階で変えられる。変えたいときは本体てっぺんのボタンにそっとふれて操作する。ポチポチ言わないので優雅だ。2万円ちょいでエレガントな気分になるとは思わなかった。なんとなく得した気分になった。
風量は3段階で調節可能。ボタンにそっとふれて操作する
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アレルギーを避けられるなら安いもの
ランニングコストは若干かかる。本体価格はお手頃だが、半年に1回交換するフィルターが4400円、年2回交換すれば8800円。月あたり733円だ。「月733円か〜」とややためらったが、アレルギー対策と考えれば安いものだ。
実際私は1年前からアレルギー性鼻炎と花粉症の免疫療法を試しているが、医療費と薬代で毎月4000円近くかかっている。なにより子どものころグズグズの鼻水で苦しい思いをしつづけることを考えれば月733円なんて余裕だ。
こうしてBlue 3210を2週間ほど使ってきて、このごろ「アウー」を聞いていないことに気づいた。Blue 3210のおかげか、暖かい気候になってきたからかわからないが、うれしさとさみしさが半々である。くしゃみに反応するカメラも探しておけばよかったかな。
Text by 河合克三
*1:Camfil社による実証データ。実際の効果は部屋の状況や使用方法により異なる。
*2:24時間使用の場合の目安。使用する環境により異なる。
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