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電気代が気になる今こそ見直したい、家族とペットを守る空気清浄機の使い方

空気清浄機を使う家庭が増える中、「空気清浄機はつけっぱなしで大丈夫なのか?」という疑問を持つ方も多いようです。インターネット上の“知恵の共有サービス”などでも、電気代について質問する方が数多くいらっしゃいます。ここでは、そんな空気清浄機の正しい使い方について、家電スペシャリストの滝田勝紀が解説します。
家族が集まる家ほど、空気は想像以上に汚れやすい
こどもが床に寝転がって遊び、ペットが部屋を行き来する。洗濯物は部屋干し、外から帰ればドアの開閉で空気が入れ替わる——。こうした“いつもの暮らし”の中で、空気は常に動き、汚れています。
掃除機をかけた直後でも、人が歩くだけでホコリは舞い上がり、換気をすれば花粉やPM2.5が入り込む。空気は、何もしなければすぐに元の状態へ戻ってしまいます。それでも多くの家庭では、「空気が気になった時だけ」空気清浄機を使っているのが現実ではないでしょうか。
しかし、家電スペシャリストとして、空気清浄機は“必要な時だけ使う家電”ではなく、“空気をきれいな状態で保ち続ける家電”だと伝えたいです。
空気清浄機は「汚れてから」ではなく「汚れる前」に使う
ホコリや花粉、ハウスダストといった空気中の汚れは、一定量が溜まってから一気に取り除くより、少しずつ継続的に除去したほうが効率的です。
空気清浄機をつけっぱなしにしておくと、空気が汚れてしまう前に捕集できるため、強い風量で一気に浄化する必要がなくなります。その結果、運転音は静かになり、電力消費も抑えられます。これは、空気清浄機が本来想定している、もっとも合理的な使い方です。

Blueair Blue Signature™ SP4iであれば、清浄されたきれいな空気を死角ゼロ 360°の気流で部屋の空気を入れ替えてくれます
こどもがいる家庭では「見えない空気」の安定が重要
こどもは床に近い位置で遊ぶ時間が長く、大人よりも空気中のホコリや花粉の影響を受けやすい存在です。見た目にはきれいな部屋でも、床付近の空気にはハウスダストが溜まりやすく、アレルギーや体調不良の原因になることがあります。
空気清浄機を連続運転させておくことで、空気の質が安定し、「今日は使う」「今日は使わない」と判断する必要がなくなります。親にとっても、空気環境を気にかけ続ける負担が減るのは大きなメリットです。

フラッグシップモデルBlueair Classic Pro CP7i 。 ウイルスの12分の1サイズ「0.008μm」の超微粒子まで99.99%以上除去*¹。デュアルパワーファンが生み出す圧倒的な大風量で有害物質をパワフルに吸引します。
ペットがいる家こそ「つけっぱなし」が向いている理由
ペットの毛やフケ、ニオイは時間帯を問わず発生し続けます。そのため、空気清浄機を必要な時だけ使う方法では、どうしても対応が後手に回りがちです。さらに、電源をこまめに入れ直すと、そのたびに風量が強くなり、音が大きくなりやすいという特徴があります。これは人よりも音に敏感なペットにとって、意外と大きなストレスになります。
最小モードでつけっぱなしにしておけば、運転音は非常に静かで、ペットが驚くこともありません。空気中の汚れを溜め込まずに済み、家族もペットも落ち着いて過ごせる環境を保つことができます。

ペットのベッド替わりになるPetAir Pro P3i 。約3倍*²の脱臭力と抜け毛もさっと片付けられる
電気代が気になる今だからこそ、合理的な選択を
電気代の上昇が続く中、「空気清浄機をつけっぱなしにして大丈夫?」と感じる人は少なくありません。ですが、弱運転での連続使用であれば、1か月あたりの電気代は数百円程度に収まるケースがほとんどです。
むしろ、入り切りを繰り返して最大運転になる時間が増えるほうが、結果的に電力を使ってしまうこともあります。空気清浄機は、使い方次第で“節約にもつながる家電”になります。
空気清浄機は「家電」ではなく「家族の健康インフラ」
空気は目に見えないからこそ、後回しにされがちです。ですが、家族やペットが毎日吸い込んでいる空気は、確実に体に影響を与えています。空気清浄機をつけっぱなしにするという選択は、決してぜいたくではありません。
こどもが安心して遊び、ペットが落ち着いて過ごし、親が余計な心配をしなくて済む——そんな環境を支えるための、現実的で合理的な使い方です。空気清浄機を「空気が汚れた時の対処」ではなく、「きれいな空気を保つための生活インフラ」として捉えること。それが、これからの家族の暮らしに合った空気との向き合い方だと、家電のスペシャリストとして感じています。
Text by 滝田 勝紀
ブルーエア空気清浄機
*1: 【試験機関】SGS IBR Laboratories 【試験方法】30m³試験空間にてBlueair Classic Pro CP7iを運転させ、IEC 63086-2-1に基づき実施 【試験粒子】0.008~0.15μmの粒子状物質【試験機運転条件】Blueair Classic Pro CP7i を「スピード4」で運転【試験結果】26分で0.008~0.15μmの超微粒子を99.99%以上除去(報告書番号:SHFT240800033471)*密閉した試験空間での効果であり、実使用空間での実証結果ではありません。すべての菌やウイルスを除去できるものではありません。
*2: *1:【試験機関】 ㈱エフシージー総合研究所 【試験方法】JEM1467:2015「家庭用空気清浄機(附属書B 脱臭性能試験)」に基づき PetAir Pro P3i とBlue Max 3450i をそれぞれ最高スピードで測定。【試験結果】PetAir Pro P3i とBlue Max 3450iの30分後のアセトアルデヒドと生活臭除去率のそれぞれの除去率の比較結果(ペットのニオイは体臭の原因となるアセトアルデヒドを想定。生活臭は飲食後のアルコール、生ごみ、トイレなどの原因となるアンモニア、アセトアルデヒド、酢酸を想定。アセトアルデヒドの30分後のPetAir Pro P3i の除去率99.999%以上に対しBlue Max 3450iは33.3%。30分後の生活臭除去率PetAir Pro P3i が99.999%以上に対し、 Blue Max 3450iは60.4%。)*密閉した試験空間での効果であり、実使用空間での実証結果ではありません。すべてのニオイを除去できるものではありません。周囲環境(湿度・温度)、運転時間、フィルターの使用期間、劣化状況により異なります。
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All Aboutの家電ガイド。楽天のショッピングSNS「ROOM」の家電公式インフルエンサーを務め、フォロワー数は約56万人(2023年5月現在)以上を抱える。ベルリンで毎年開催される世界最大の家電見本市「IFA」ほか、海外取材の経験も豊富。MZ世代へライフスタイル提案するBeyond magazineのプロデューサーを務める。
Beyond magazine:https://www.beyondmag.jp/
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