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現代人の暮らしには癒しが不可欠。情報過多の世の中で、脳を休ませる メディテーションが秘かなブーム!

2021.04.05エッセイ
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現代社会は、「Industry 4.0」と呼ばれる「第四次産業革命」が生む情報過多の真っ只中にあり、インターネットやSNSを介して、消費しきれない情報が溢れています。しかし人の注意力や情報処理能力には限界があるため、自分自身に必要な情報を取捨選択する感性が重要視されています。そこで今回、私が出会った脳の休め方についてご紹介します。


「脳」を休ませるために必要なことは何?
「身体の疲れ」と「脳の疲れ」の違いとは。

情報量が多い現代、暮らしているだけで「脳が疲れる」という感覚を覚える人は少なくありません。

脳の活動は意思とは無関係に活性化してしまうため、身体の疲れは休息によって緩和することが出来ても、脳の疲れを取ることは難しいのです。脳が疲れると、寝ても寝足りないような状態となって思考力や判断力が低下するほか、イライラしやすくなるなど感情コントロール力が低下するリスクもあります。また自律神経が乱れ、不定愁訴、頭痛や腰痛などにつながることもあるといわれています。

脳科学の分野において、意思とは無関係のこの脳の働きはデフォルト・モード・ネットワーク(DMN:Default Mode Work)と呼ばれています。
このDMNは脳全体の活動の60%~80%を占めると言われています。

そして、このDMNの抑制に効果的な方法として注目されているのが、「メディテーション(瞑想)」です。
メディテーションとは、脳を休ませながら自分を整えるメソッドで、何か考え事が浮かんだときに、香り、音、呼吸など別のことに意識を向けることで、考えや感情を落ち着かせるというもの。

メディテーションの効果は各国で研究が進み、レジリエンス(しなやかに内面を回復する力)、ストレスの軽減や集中力、想像力、感情的知性(エモーショナルインテリジェンス)、コミュニケーション力の向上などが期待されています。


私とメディテーションとの出会い。
それは「スマートティーポット」を介して



本体に内蔵するセンサーが飲み手の体調や気分を解析し、抽出条件を調整するスマートティーポット「teplo」

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全世界がコロナ禍に陥る直前2020年1月初めに、ラスベガスでCES2020が開催されました。
その展示ブースの一つにLOAD&ROAD社が提案するスマートティーポット「teplo」がありました。茶葉の魅力を最大限に発揮する抽出テクノロジーと、飲み手の体調や気分にあわせて最適な状態のお茶を淹れる「パーソナライズ抽出機能」を実現したもので、これが私の興味を強くそそりました。

日本出身のハードウェアエンジニアとインド出身のソフトウェアエンジニアがMBA留学中に出会い、「2国の共通文化であるお茶領域で、得意とするデータ収集と解析によって、お茶の楽しみ方を高めたい」との思いから始まったというエピソードに興味はますます募るばかり……。

このような出会いもあり2020年8月に日本での販売された後は、ヘビーユーザーとして毎朝お茶を楽しんでいます。そんな中、LOAD&ROAD社から届いたのが、メディテーションの体験型スタジオ「Medicha(メディーチャ)」でイベントが行われるというものでした。


Medichaが提供する”自分に余白をつくる”贅沢な時間

Medichaでは、メディテーションにアートと煎茶文化を融合することで、感情と思考のデトックス効果を高め、「自分に余白をつくる贅沢な時間」を過ごします。
このお茶のつながりから、「teplo」のイベントをこちらで開催したようです。

メディテーション体験は、4つのStepに分けられ、トータル80分で行われます。Stepごとに異なる部屋をめぐり、感情や思考をデトックスしていくのです。
服装は普段着で参加できますが、スマホやPC、時計はロッカーに置いて、デジタルデトックスも行います。

Step1)&Step2)五感を解放する「Immersive Meditation」
真っ白に統一されたミニマルな空間と、暗闇の中で星空に包まれるような空間を、自身のペースで往来して過ごします。
サウンドやライティングに浸り五感を解放しながら、思考や感情を一旦横に置き、次のStepに向けてマインドフルな状態に整えます。

Step3)内面を整える「Guided Meditation」
メインは、竹と木のドームで行われる「ガイダンスメディテーション」と呼ばれるメソッド。
内面を整える「インナースキル」が身につく「オーディオガイダンス」を聴きながら、落ち着く香りと共に、ゆったりとしたリフレクションの時間を過ごします。
インナースキルとは、怒ったり落ち込んだりしたときにしなやかに内面を回復する力や、今この瞬間、自分が何をどのように感じているか気づくことによって、新しい行動の選択肢を生み出す力。またオーディオガイダンスは、前向きな気分に整えるコースや、頭の疲れをとるコース、ネガティブな感情を和らげるコースなど6種類が用意されています。



竹と木のぬくもりを感じるドーム空間で、内面を整える時間を過ごします

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Step4)気づきを落とし込む「Tea Meditation」
「自分のために丁寧に淹れたお茶」として生まれた煎茶文化を味わいながら、気づきを落とし込む空間。煎茶工芸を代表する作家が一つ一つ丁寧に作り上げた茶器とともに、ホッと一息。
自身の気づきを振り返りながら上質なひとときを過ごします。
なお今回のイベントでは、teploでパーソナライゼーションされたお茶を淹れて飲みました。

そもそも、パーソナライズされたお茶を楽しむこと自体がメディテーションの一つと言えるかもしれません。
毎朝、パーソナライズされたお茶を、何を考えるでもなくただ楽しむことで、気持ちがリセットされるのを感じます。
お好きなアロマやお茶などを味わいながら、五感に意識を向けて丁寧な時間を過ごすことで脳が休まるのです。

Medichaによると自宅でも、朝や寝る前に、一人でゆっくりできる場所を見つけて、3分でも自分のための時間を過ごすことがお勧めとのこと。お風呂を心地よい香りで満たして、香りやあたたかいお湯に意識を向けることも良いメディテーションになります。


メディテーションを体験して分かった、何も考えないことの大切さ

私自身も、日々様々な情報に晒されて、まさしく「脳が疲れる」状況を過ごしています。
新たな知識を得ることは好きなことでもあるので、それ自体はあまりネガティブには思っていないのですが、限られた可処分時間の中で、日々楽しく過ごしていくために、あえて何も考えないことの大切さを意識することが出来ました。

頭の中に、考え事が浮かんでしまったら、香りや音、呼吸など別のことに意識を向けてぼんやりする。
体験の中では、自身にとって大切なものを思い浮かべることもしたのですが、私は飼い猫のスーリィのことが思い浮かびました。もうすぐ15歳になります。
ずっとずっと長生きして欲しいですが、いずれは来てしまうペットロスの際には、その悲しい気持ちをメディテーションが緩和してくれるのかもしれません。

Medichaの長嶋彩加さんによると、メディテーションはお子さんと一緒に通われる方もいるとのこと。
お子さんにとっても、脳の疲れを解き放ち本来の力を引き出す効果があると言われています。

家電のプロフェッショナルである私の視点からは、メディテーションにとって不可欠な「呼吸」をより心地よくするために、おうちの空気環境に関心を向けていただきたいと感じました。

適切な温度・湿度の維持や、空気の汚れを除去すれば、より効果的なメディテーションを得られると思います。

目まぐるしく環境が変わっていく現代社会、大人もこどもも、これから先も心身ともに健康に過ごせるよう、おうちの空気環境を整えるとともに、心を整える工夫をしてあげるのもいいかもしれません。

筆者宅に日々訪れる最新家電にも興味津々の愛猫スーリィ空気がきれいな場所を知っているのか、ブルーエアの空気清浄機「Blueair Protect」の近くがお気に入りです。

Medicha
https://medicha-jp.com/(外部リンク)

teplo
https://teplotea.com/(外部リンク)

ブルーエア空気清浄機

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中村剛

「TVチャンピオン」のスーパー家電通選手権で王者に輝いた家電のプロフェッショナル。「家電は暮らしを豊かにする」を信念に、動画マガジン「くらしのラボ」をFacebookとYouTubeで毎週配信するほか、様々なメディアで家電の特性や活用術を発信する。