コラムColumn

あそびを通して成長するこどもたちのために あそびの場を提供し続ける、ボーネルンドの挑戦。

2021.11.10インタビュー

ブルーエアは今年6月、こどもの空気環境を守る啓蒙活動「Clean air for children」の一環として、あそび道具を販売するショップと室内あそび場を展開する「ボーネルンド」に、ブルーエア空気清浄機26台を寄贈しました。そのうち4台は、神奈川・川崎駅近くにある「ボーネルンドあそびのせかい 川崎ルフロン店」に設置し、多くのこどもたちが訪れるあそび場の空気を守り続けています。

同店店長の我妻孝浩さんから、コロナ禍を通して変化したこと、こどもたちを守るために行っていることをお聞きしました。



ボーネルンドあそびのせかい 川崎ルフロン店店長の我妻孝浩さん

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こどもにとってあそぶことは生きること、生活のすべてです。ドキドキ、ワクワクする経験のすべてが、こどもの成長につながります


――まずはボーネルンドがどのような会社なのか、教えてください。

我妻店長/私たちボーネルンドは、あそびを通してこどもの健やかな成長に貢献したい、という思いで40年前に設立した会社です。あそびながら成長するこどもにとっては「あそぶことは生きること」と考え、こどもが学び育つ “あそび道具”を世界中から厳選して販売しています。さらに近年、こどもたちがのびのびと遊べる機会が少なくなっていることに課題を感じ、2004年より運営しているのが、室内あそび場「キドキド」です。

「キドキド」には、さまざまな遊具がありますが、ただあそぶ場を提供しているだけではありません。長時間の研修を積んだプレイリーダーが一緒にあそぶことで、あそび方を知っていただくこともできるのです。また最近は「こどもとのあそび方がわからない」と悩んでいる親御さんも増えていますが、そんな親御さんにもあそび方のヒントを見つけていただいたり、ほかの親御さんとのコミュニケーションとして活用していただければと思っています。

実はボーネルンドが考える「こどものあそび」の原点は、北欧デンマークの子育てにあります。デンマークには、国家的に「こどもは遊んでこそ育つ」という共通認識があり、こどもが安全かつのびのびとあそべる環境が整っているほか、家族も子育てを最優先する考えが浸透しているんです。当社では世界中から選び抜いたあそび道具を扱っていますが、
こどもの成長を真剣に考えて作られたものにこだわって探していくと、北欧をはじめとしたヨーロッパやアメリカのものが多くなるんですよね。あそび道具には子育てやあそびについての考え方が反映されるのだと感じます。

 
あそび場を失ったこどもたちのために、大人がすべきことは何か。



プレイリーダーがそばで見守りながら、あそびの楽しさを教えてくれます

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――こどもが多く集まる場所ですから、コロナ禍の影響も大きかったのではないでしょうか。

我妻店長/そうですね。当初は未知のウイルスにどう対応していいか誰もわかりませんでしたし、運営を続けることでこどもたちに感染が広がったり、命にかかわるようなことは決してあってはならないことですから、私たちもいったん休業しました。でも同時に、こどもたちが生活の制限を強いられ、成長に必要なあそびや経験の機会を失っていることに強い懸念も感じました。私たち大人が、こどもたちの成長の場を奪ってはならない。そんな使命感から、コロナ対策を徹底したうえで営業を再開することを決めました。

まずコロナ禍以前は午後7時までだった営業時間を午後5時に早め、残りの2時間を徹底した掃除、除菌に当てました。毎日掃除機をかけ、こどもたちが触れるところはすべて除菌しています。当初は手探りのところもあり、ボールプールはボールを1つ1つ除菌することはできないとして使用中止にしましたが、こどもってボールプールが大好きなんですよね。親御さんからも「使えるようにしてほしい」という要望を多くいただき、除菌ミストを噴霧することで解決しました。

除菌にはコロナ禍前より、こどもが口に入れても安心の食品添加物成分を使用しています。とはいえ、やはり不安だから利用したくないという人も多いと思います。でも私たちには、こどもの健やかな成長を提案する使命がある。そこでプレイリーダーが、家でできるあそびを提案する動画を60種類近く、YouTubeで公開することで、さまざまなあそびの機会を提供しています。

https://www.youtube.com/user/BorneLund/featured

私たちはボーネルンドの施設以外に、全国の自治体のあそび場のプロデュースもしています。ですからどんな状況でも工夫次第で、あそびを提供し続けられることを示すことが、他の施設の指針にもなるのです。

 
ブルーエア空気清浄機が与えてくれた大きな安心感。



ボーネルンドあそびのせかい 川崎ルフロン店には、4つのブルーエア空気清浄機を設置。カラフルな店内にマッチしています

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――ブルーエア空気清浄機を導入したことで、変化したことはありますか?

正直いうと当初は、空気清浄機でどれくらい空気がきれいになるのか、ピンとこなかったところもありました。でも使用前と使用後で空気の状態をチェックしたところ、空気が格段にきれいになっていることに驚き、大きな安心感を感じました。何しろ私たちは遊具や床などは除菌できるけれど、空気までは掃除することはできませんから。特に、このBlueシリーズはこどもたちの邪魔にならないし、かわいい見た目も空間にピッタリでした。

お客様からは「空気清浄機を導入してくれるなんてありがたい」というお声や、ブルーエアの性能を知っているお客様から「ブルーエアなら安心」というお声をいただいています。4台導入したので、最初はこれ以上、お手入れの手間が増えたら大変そうだと心配していましたが、実際はプレフィルターを週1回、洗濯するだけ。あとはフィルターを定期的に交換するだけと、ほとんど手間要らずで助かっています。

このコロナ禍で、こどもたちは信頼できるはずの場を失い、経験できるはずだったことが大きく制限されてしまいました。一方で私たちは、どんな状況でもこどもたちが安心してあそべる環境を提供しなければならない、という使命感を新たにしています。私たちボーネルンドは、こどもの成長を考え、未来を考える会社ですので、これからも貪欲に活動していきたいと考えています。



併設のショップには、世界のおもちゃがずらり。学びながら楽しめるあそび道具として人気の「マグ・フォーマー」は、あそびを通して図形や三次元への理解が深まります。
https://ec.bornelund.co.jp/shop/g/gMF701005J/(外部リンク)

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近年、屋外よりも室内の空気の方が汚れているという事実は広く認知されつつありますが、米国環境保護庁の室内環境レポートによると、室内の空気は屋外よりも通常 2~5 倍、ひどいときには 100 倍以上も汚染されていると報告されています。特にまだ身体が完成されていない小さなこどもは、大人の 2 倍近くの汚染物質を身体に吸収する*1ことから、こどもたちが多くの時間を過ごす室内の空気環境を整えることは非常に重要です。
*1 東京都福祉保健局/化学物質の子供ガイドライン「室内空気編」より

ブルーエアはこれまでイギリスや韓国、インド、中国などで「Clean air for children」というスローガンを掲げ、こどものための屋内空気環境改善のための活動に取り組んできました。今回、ボーネルンドへの寄贈を通じて、あそびの環境にも活動を拡張し、安心してのびのび遊べる空間をサポートします。これまで以上に多くのこどもたちとご家族に「きれいな空気」の提供と「空気環境を整えることの大切さ」を伝えたいと願っています。

Text by 田中真紀子
ブル―エア空気清浄機

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家電・美容家電ライター
田中真紀子

家電を生活者目線で分析、執筆やメディア出演を行う白物・美容家電ライター。日常生活でも常に最新家電を使用し、そのレビューを発信している。専門家として取材やメーカーのコンサルタントに応じることも多数。夫、息子、犬(チワプ―)の3人と1匹暮らし。