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まだしまわないで! 加湿器は冬以外にも使ってほしい、もはや通年家電です。
水蒸気やミストで部屋の湿度を上げ、乾燥対策ができる「加湿器」。喉や肌の乾燥を抑え、インフルエンザ等の予防にも期待できます。外気が乾燥する冬に使用する方が多く、季節家電として扱われていた家電ですが、コロナ禍以降はウイルス対策のために通年で使う方も増加しています。
健康を守るために適切な湿度を保つことはとても大事です。
ただ、加湿器は使い方を誤ると健康被害につながることもあります。加湿器のメリットやデメリットを理解し、正しく使いましょう。
加湿器を使うことのメリット
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極端に空気が乾燥する冬の時期は、加湿することで肌の乾燥や喉のイガイガを抑えることができます。また、乾燥するとウイルスが活性化することから風邪なども引きやすくなるので、加湿器を利用して湿度を常に50~60%にキープしておくと安心です。
花粉が多く飛散する春や秋には、適度な湿度に保つことで、花粉対策としても効果が期待できます。花粉が水分を吸うことで重くなり、その重みで床に落ちるスピードが早まります。床に落ちた花粉は拭き掃除でも除去することができますので、空気清浄機と併用して対策すれば、人が吸い込んでしまうリスクもグッと低減します。
また、湿度が高い夏場も、実は注意が必要です。
高温多湿な日本の夏に加湿器は不要だと思われるかもしれませんが、エアコンが効いた部屋は乾燥しがちになります。特に木造一戸建てよりも、気密性の高い高層マンションではその傾向が強いので、夏もエアコンが効いた部屋では湿度計をチェックしてください。もし常に湿度が40%を切るようでしたら、夏でも加湿器を使用したほうがよいでしょう。
加湿器のお手入れはこまめに行い、「加湿しすぎ」にも注意
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一年を通して加湿器を使用する方が増えていますが、加湿しすぎると結露してカビが発生したり、ダニが増殖したり。加湿のし過ぎが原因で、健康被害につながることもあるので注意が必要です。
アレルギー症状が出ることがあるので必ず適度な湿度を守るようにしましょう。おすすめは湿度センサーが搭載されている加湿器です。こちらが気にしなくても、部屋の湿度を見ながら適度な湿度に保ってくれます。
また、加湿器はお手入れが大事です。
加湿器の掃除を怠ると部屋にカビや細菌を撒き散らすことになります。取扱説明書に従ってこまめに掃除し、定期的にクエン酸などで丁寧にお手入れすることが大事です。
一方で気温が上がり、湿度が60%を超えるようになってきたら、今度は除湿器の出番。加湿器と除湿機を上手に使い分けましょう。
加湿器と空気清浄機は別々で使うことがベスト
加湿機能と空気清浄機能を合わせた加湿空気清浄機は、一台で2つの機能を併せ持ち、場所をとらないことから人気です。特に冬だけでなく、加湿器を通年で使いたいというご家庭では、両方の機能を備えた加湿空気清浄機は魅力的に思えるのではないでしょうか。
便利な加湿空気清浄機ですが、それぞれ単独で稼動したほうが高い能力を発揮できるので、加湿器と空気清浄機は分けることをおすすめします。
特に広いリビングなどでは、加湿量が高い加湿器を使うと部屋の隅々まで素早く潤すことができます。また、加湿空気清浄機では、単独の加湿器と比較すると水タンクの容量も小さめになり、水を補給する頻度も高くなりがちです。
お手入れ面でも別々のほうが簡単です。加湿空気清浄機は、「ニオイが気になる」という声をよく聞きます。
2つの機能を1台に詰め込んでしまうと、やはり構造が複雑になります。風路などの見えないところが汚れている場合が多く、掃除してもなかなかニオイが取れない、ということがあります。
また、同じ機械で湿気を含んだ水を出しながら、すぐ側で空気を吸い込んでいるので、HEPAフィルターなどにも湿気を含みやすく、衛生的とは言えません。
単独の加湿器は加湿方式にもよりますが、加湿空気清浄機と比較するとお手入れもしやすくなっています。冬だけでなく他の季節も使うつもり、という方こそ加湿器単体を選んでおきましょう。
なお、置き場所は離れた位置がベスト。近い場所に置くと、加湿器の蒸気を空気清浄機が吸い込んでしまい、内部にカビが発生する場合もあるので注意が必要です。
適時換気を行いながら空気清浄機で空気を浄化し、乾燥時には加湿器を利用して快適な空気環境を保つようにしましょう。
Text by 石井 和美
ブルーエア空気清浄機
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白物家電や日用品などを中心に製品レビューを得意としています。レビュー歴15年以上。茨城県守谷市に家電をレビューするための一戸建てタイプ「家電ラボ」を開設、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っています。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
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