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空気清浄機、買い換えるタイミングはいつ?手持ちの空気清浄機をチェックしてみよう

2021.04.28エッセイ

そういえば、この部屋の空気清浄機買ったのいつだっけ?ちゃんと効いているのかな?買い替え時期ってどんな時?そう気になり始めたらチェックしてほしいこと、ご紹介します。

今、お使いの空気清浄機について満足していますか?
古い空気清浄機を使っていて「効き目を実感しにくい」「ニオイが気になる」といった不満があるようでしたら、そろそろ買い換え時かもしれません。

最新の空気清浄機は空気清浄能力がアップしているほか、操作性なども向上しています。

そこで今回は、家電プロレビュアーである私、石井和美が空気清浄機買い換えのサインやタイミングについてお答えします。


加湿空気清浄機、ニオイが気になったら要注意

空気清浄機には大きく分けて、「空気清浄機」と「加湿空気清浄機」の2種類があります。中でも空気清浄機と加湿器を組み合わせた加湿空気清浄機は、「ニオイが気になる」という声をよく聞きます。

加湿機能は水を使うので、カビや雑菌が増えやすくなります。
トレイなどを掃除したつもりでも、水タンクやフタ、風路などの見えないところが汚れている場合が多く、一つずつニオイの原因を特定して取扱説明書を見ながら丁寧に掃除する必要があります。

空気清浄機と加湿器は分けたほうがお手入れもラクで衛生的なので、買い換えの際は本当に空気清浄機に加湿機能が必要かどうか、検討してください。

 
もしかしたらパワー不足?
「適用床面積」をもう一度チェック! 

花粉シーズンに空気清浄機を運転しているのに、「効き目がイマイチ」と感じるようでしたら、パワー不足が考えられます。
最適な1台を選ぶために、お手持ちの空気清浄機がどれくらいの適用床面積なのか、今一度確認してください。

エアコンや空気清浄機のパワーの目安となるものに「適用床面積」があります。

エアコンの場合、例えば14畳の部屋で使うなら適用床面積も14畳のタイプを選べばいいのですが、空気清浄機の場合、適用床面積が14畳とあっても、「14畳の部屋におすすめ」ということにはなりません。
適用床面積の数値は規定の粉塵濃度を30分で清浄できる部屋の広さを表しているため、スピーディに清浄したいのなら、なるべく適用畳数が大きいタイプを選んだほうがいいのです。

実生活では扉や窓の開け閉めがあり、密閉空間ではありません。
衣類に付着した花粉が室内に入ることも多々あります。

花粉やホコリはいったん床に落ちてしまったら空気清浄機での対策は難しくなります。
汚れが空気中を漂っている間にできるだけ速く除去し、常にきれいな空気で満たすのが理想。
そのためにも部屋の広さに対して3~4倍の適用床面積の製品を選ぶと安心です。

ちなみにブルーエアは日本規格に基づいた「適用床面積」とともに、CADR値より算出された空間サイズを基に、その空間の空気を1時間に5回清浄できる広さを「推奨フロア面積」として提案しています。こちらの「推奨フロア面積」は、適用床面積の6割程度の広さとなっています。

これは日本の規格よりも、実空間での使用に配慮した厳密な考え方で提示された、厳密で信頼できる数値です。

 
空気がキレイになっている実感がないなら、「目で確認できる」タイプを

空気は見えないので、使っていても実感が湧かない……という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は最近の空気清浄機の中には、空気の状態をLEDで示してくれたり、ホコリやニオイの状態を数値で示してくれたり、AQI(空気質指数)や温度湿度などさまざまな情報を表示してくれるタイプもあります。

本体に直接表示するもののほか、Wi-Fiと連携してスマートフォンで空気の状況が確認できたり、外部から電源のON・OFFを行ったり、タイマー設定が簡単にできる製品もあります。
ふだん使い慣れているスマートフォンをリモコンのように使いながら空気の状況までチェックできれば、より上手に空気清浄機を使いこなすことができますね。

 
お手入れが大変だと感じたら、お手入れ不要モデルを選ぶのもあり

定期的にフィルターを掃除しなければならないタイプは、はっきり言ってお手入れが面倒です。
週に1度程度、カバーを外してから掃除機で吸ったり、汚れがひどいときは洗ったり……。
それがイヤで空気清浄機の使用をやめてしまう方も少なくないようです。

そんな方には、こまめなお手入れが必要ないタイプもあるので確認してください。

例えば、我が家で使用している空気清浄機は日常的なお手入れは特に必要ありません。
フィルターの交換時期になると、コントローラーのLEDが知らせてくれるので、新品のフィルターに交換するだけです。おかげで毎週のように掃除機で吸い取っていたプレフィルターのお手入れから解放されました。

今はまだ少ないですが、ブルーエアの空気清浄機もこのタイプ。
お手入れがストレスな方は、こういった空気清浄機を検討してみてはいかがでしょうか。

 
本体自体が変色してしまったら……買い替えましょう

空気清浄機は、絶えず汚れた空気を吸い込みます。

そのため、ホコリや有害物質などが付着しやすく、長年使用していると表面の樹脂が変色する場合があります。また、窓際に置いておくと日焼けしてしまうことも。

いったん変色してしまったら、購入時の色に戻すのは不可能です。

空気清浄機は見えるところに置いて使用する家電なので、薄汚れてきたり、変色が気になったりしたときは買い換えを検討するタイミング。

最近のモデルはデザインやカラーバリエーションも豊富なので、お部屋に合わせたお気に入りの一台を探してみてください。

Text by 石井和美
ブルーエア空気清浄機

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家電プロレビュアー
石井和美

白物家電や日用品などを中心に製品レビューを得意としています。レビュー歴15年以上。茨城県守谷市に家電をレビューするための一戸建てタイプ「家電ラボ」を開設、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っています。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。