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空気清浄機の最適な置き場所とは?構造が異なる3機種で徹底検証
風邪やウイルス、さらに花粉対策として、年々普及率が上昇している空気清浄機。特にこれからの時期は、花粉対策として稼動させる人も増えてくるのではないでしょうか。でも意外と知られていないのが、適切な置き場所です。空気清浄機は機種によって吸込口や吹出口の位置、さらに気流の出方が異なるため、より効果的な置き場所もあるのです。
そこで今回は、空気清浄機専門メーカー・ブルーエアに、空気清浄機の置き場所を教えてもらいました。さらに代表的なブルーエア空気清浄機3モデルの気流の特徴を筆者が独自にチェック!そこから、置き場所のアレンジ方法を読み解いていきますので、参考にしてみてください。
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置き場所の基本は入口や窓から遠い壁側
まずは空気清浄機の置き場所の基本を確認しましょう。
1)入り口からもっとも遠い壁側のコーナー
汚い空気は基本的に、部屋の入り口から入ってきます。そのため、入り口のもっとも遠い壁際に、入り口に向けて置くことで、部屋に入ってくる空気を吸い込み、きれいな空気を送り返す、という気流の循環が生まれ、効率的に空気を清浄化することができます。さらに部屋の角に置くと、両側の壁が整流板の役割を果たし、より効率的に空気を吸い込むことができるのでおすすめです
2)ただし窓際は要注意
対面の壁際といっても、窓の近くに置くと、気流の循環が乱れて、空気のやり取りが効率的に行えなくなります。できるだけ窓からの気流に影響されない場所を選びましょう。
3)吸込口の周囲はふさがない
空気清浄機は、室内の空気を吸い込み、内部で清浄化してきれいな空気を戻しています。そのため、壁際ギリギリに設置したり、吸込口近くが物で覆われていると、清浄効率がダウンしてしまいますので、周囲の空間を10cm以上を目安に空けましょう。なお吸込口の位置は機種によって異なり、背面を壁にピッタリ設置できる機種もあります。
4)花粉対策なら玄関や部屋の入り口もあり
部屋の入り口や窓際には置かないほうがいい、というのが基本ですが、花粉対策として考えた場合、「そもそも部屋に入れない」考え方もあります。そういう意味では、外出時に衣服についた花粉を取り除くため玄関に置いたり、部屋の入り口の置くという考え方もあります。
具体的な置き場所は、一般的なマンションの間取りを例にアドバイスしてもらいました。いずれも入り口から遠い部屋の隅に配置しています。
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ブルーエアが推奨する空気清浄機の置き場所例がこちら。それぞれ部屋の入り口から遠い壁際のコーナーに設置しています。
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気流を読み解けば置き場所が見えてくる
上記は、空気清浄機の置き場所の基本です。ただし空気清浄機の構造や性能は千差万別。吸込口が前面にあるものもあれば、360度から吸い込むものもあるし、きれいな空気を斜め上に吹き出すものもあれば、真上に吹き出すものもあります。また、おすすめといわれている場所に、必ずしも置けるとは限りません。
そこで上記の置き場所は基本として押さえつつ、わが家の空気清浄機はどこに置いたらよいかという考え方を、ブルーエアの空気清浄機3モデルの気流から読み解いていきたいと思います。
ブルーエアの空気清浄機は基本的に、一般的な空気清浄機より微細な0.1μmまでの有害物質を99.97%除去*する「HEPASilentテクノロジー」を搭載しています(プロテクトは、よりハイレベルな「HEPASilent Ultraテクノロジー」を搭載)。しかし、見てのとおりシリーズごとにデザインが大きく異なり、吸込口、吹出口の位置も異なるのです。
実際にどのような気流を起こしているのか、空気清浄機から出る気流をアナログに“可視化”してみました。
ブルーエアのフラッグシップモデル「Blueair Protect」
Blueair Protectは両サイドから空気を吸い込み、前方から天面にぐるりと設置された吹出口から空気を吹き出します。
では気流はどのように出るのでしょうか。ビニールテープを取り付けてみたところ、3方向からダイナミックに気流が出ているのが分かりました。
壁のコーナーに設置すると、両側の壁に風がぶつかって、効率的に部屋に拡散してくれるというわけです。左右にもパワフルに気流を送ってくれるので、部屋の壁際中央付近に置いても、高い効果が得られるでしょう。
「Blueair DustMagnet」の場合
Blueair DustMagnetは、底面と上部に吸込口があり、両サイドに吹出口というユニークな構造です。吸込口が床に近いこともあって、床に落ちやすい花粉の捕集が得意としています。
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さらに吹出口のスリットには角度がつけられており、気流が反時計回りに回転するようになっています。実際の動きはこちら。
向かって左側が前に、右側は後ろに向かって気流が流れていることが分かりますね。つまり、部屋の空気を循環させる効果が期待できますので、スペースがあれば、部屋の中央付近に置くのもあり!インテリア家具のようなデザインで、天面はテーブルとしても使えるので、違和感なく置けそうです。
「Blue 3000シリーズ」の場合
Blue 3000シリーズは、筒形のフィルターに直接布製のプレフィルターを巻きつけたシンプルな構造ながら、ブルーエアの高い基幹技術を搭載。360度から空気を吸い込み、上部からきれいな空気を吹き出します。
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では天面から、どのような気流が出ているのかというと、これが想像以上にパワフルでした。
気流が天井に向かって竜巻のように立ち昇っています。ということは、冬は天井に溜まりがちな暖気をかくはんするサーキュレーター的な役割を果たしてくれそう。こちらも部屋の真ん中に置いても、効率的に使えそうです。
以上、全く異なる気流を生み出す空気清浄機を例に、空気清浄機の置き方(アレンジ編)をご紹介しました。
関連記事『空気清浄機は部屋のどこに置いたらいい?最適な置き場所をチェックしよう』もご覧いただきながら、今お使いの空気清浄機やこれから買おうと思っている空気清浄機が、どこから空気を吸い込んで、どこに向かってきれいな空気を吹き出しているか、改めて確認したうえで、効果を最大化できる最適な置き場所を見つけてみてください。
Text by 田中真紀子
ブルーエア空気清浄機
*:【試験機関】RISE Research Institute of Sweden AB (ボロース、スウェーデン)【試験方法】欧州フィルター規格EN 1822-5:2009に基づくフィルター粒子捕集率試験 【試験粒子】塩化カリウム【試験結果】0.1~1㎛までの微粒子を99.97%以上除去*フィルターの除去性能です。部屋全体への除去性能とは異なります。
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家電を生活者目線で分析、執筆やメディア出演を行う白物・美容家電ライター。日常生活でも常に最新家電を使用し、そのレビューを発信している。専門家として取材やメーカーのコンサルタントに応じることも多数。夫、息子、犬(チワプ―)の3人と1匹暮らし。
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